「INTERMOLD2022〈名古屋〉」の見どころはココだ!

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前回展の様子

 

本年7月6日(水)から7月9 日(土)までの4日間、ポートメッセ名古屋で「INTERMOLD名古屋/金型展名古屋」(主催=日本金型工業会)を開催する。製造現場ドットコムでは一足早く注目メーカー各社の新技術や目玉製品を公開する。

 (芝浦機械/ダイジェット工業/日進工具/ブルーム-ノボテスト/MOLDINO)

6万回転の自社製エアスピンドルを搭載「UVM-450D(H)」
●芝浦機械

220628IN1 今回は、超精密マシニングセンタ「UVM-450D(H)を展示。構造体高温化システムの採用により、高速・高精度に磨きを掛けたUVMシリーズの上位機種だ。特長は6万回転の自社製エアスピンドルを搭載していること。直線3軸にはリニアモータ駆動を採用し、最小設定単位は0.01μmの高精度位置決めを可能にしている。これにより切削面の乱れがない高い面品位が実現、光学レンズ金型や医療機器微細部品金型、精密部品加工などに威力を発揮する。また、同シリーズに搭載されているオプション機能である撮像式工具形状測定装置「FormEye」と工具ベクトル補正機能が「第31回 型技術協会賞 奨励賞」を受賞している。この機能も要チェックだ!

「QMマックス」が拡張!
●ダイジェット工業

220628IN2 今回同社のブースでの注目すべき点は、人気の「QMマックス」が拡張し、新しくモジュラーヘッドタイプMQX形とボアタイプQXP形、エンドミルシャンクタイプQXP形がラインナップされたこと。これにより幅広い加工の対応を実現した。新規ラインナップ製品では、仕上げ加工にまで対応できる高精度な本体でクーラント穴が付いている。ホルダが共有できるうえ、1本で高送り加工や肩削り加工が可能。ミラーインサートYPHW形使用により、高精度な底面・側面仕上げ加工が可能。コストメリットを求めるユーザーにはありがたい製品となっている。なお、独自の3次元ブレーカインサートにより、ap=1.0mmの高送り加工を可能としており、低抵抗な高能率加工を実現する。

 

70HRCまでの高硬度鋼の切削加工を実現「無限コーティングプレミアムPlusシリーズ」
●日進工具

220628IN3 微細工具でお馴染みの日進工具が展示するのは、「無限コーティングプレミアムPlusシリーズ」。70HRCまでの高硬度鋼の切削加工を実現する耐酸化性・耐摩耗性の高い新コーティングだ。優れた工具寿命の鍵を握るのは3層構造のコーティング被膜。同シリーズの新製品は、加工精度と表面粗さを追求した仕上げ加工向け「MHRSH430RSF」と荒取り加工で高切り込みと高送りを実現する「MRBSH330」。他にも高硬度鋼の長時間仕上げ加工に最適な「CBNエンドミルシリーズ」や高硬度鋼から超硬合金などの硬脆材までピカピカな加工面を実現する「PCDエンドミルシリーズ」を展示する。

一押しは機上3次元ソフトウェア「フォームコントロール」
●ブルーム-ノボテスト

220628IN4 同社では高精度化、自動化が進む金型加工で顧客の生産プロセス効率化に活用する数々の機上測定機を取り揃えているが、今回の展示では、工具とワークに関する測定プロセスのインライン化を通じ、工程の自動化、加工精度の可視化&解析、自動補正等を行う為のソリューションを実機デモやプレゼンテーションで紹介する。一押し商品は、機上3次元測定ソフトウェア「フォームコントロール」で、加工後のワークを機上でそのまま測定すれば、機械からのワーク取外し、機外測定器までのワークの搬送と設置、追加工必要時の再芯出し等の手間から解放される。測定プログラムは、PCに読み込んだCADデータ上で測定点をマウスクリックするだけの簡単作成。測定結果は帳票出力、グラフィック表示やカラーマップなどで確認が可能。

金型ユーザーの声を反映し「TD4N」が新たに拡張!
●MOLDINO

220628IN5 2016年6月に登場した同社の「TD4N」は、金型ユーザーから高い評価を得ているが、従来のインサートには50HRC以上の高硬度材加工に対応するラインナップがなかったことを受け、今回は、「TD4N」に新しくプレス金型や鍛造金型などの高硬度材を幅広く加工可能なインサートを展示している。同製品の特長とメリットは、「削り残し量」を従来の0.5mmから0.2mm以下に低減することで次工程工具の負荷を最大で40%削減すること。また、優れた切りくず排出性により、突発的な破損トラブルを低減し高能率な加工を実現し、経済性に優れた両面使用可能な4コーナインサートを採用している。高硬度材加工用材種JP4105は50HRC以上の高硬度材で能力を発揮し、高精度なG級インサートで工具寿命の ばらつきを抑制する。

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