DMG森精機 工程集約・自動化・DX化に貢献! 小型複雑形状ワークの高速・高精度を実現する「NTX500」を発表

 

 金属積層造形の活用をサポートする「AM Lab&Fab」を開設、伊賀事業所はバイオマス発電を導入

220731top6 本年3月に伊賀グローバルソリューションセンタに開設した「AM Lab&Fab」(アディティブマニュファクチャリングLaboratory&Fabrication)を見学した。ここは、顧客の金属製気相造形の活用をサポートする受託加工サービスの拠点だ。「アディティブマニュファクチャリングでもやり方は数十種類あるが、ここでは最も産業レベルの高いDED方式とSLM方式の2種類に限り、製造・設計・生産をしている。」と説明をしたのは、AM開発部の廣野部長。

 「AM Lab&Fab」は恒温室に最先端の金属積層造型機を設置し、より多くの材料と形状に対応している。また、顧客のワークを造形するだけでなく、同社の豊富な金属積層造形技術のノウハウを最大限に活用した積層造形コンサルティングも行っている。「AM Lab&Fab」を例として設置環境や周辺機器、プログラミングなど最適な導入環境の提案も実施しているうえ、プログラミングから積層造形、仕上げ加工までの一連の工程を同社で完結できるため情報セキュリティ面でも安心して活用できる。

 「2022年中に東京グローバルヘッドクォーターにも開設を予定している。」と廣野部長。同社では、成長が見込まれる積層造形で材料やワーク設計、加工方法など制作の自由度が高いという特性を活用してお客様と共同開発を行い、金属積層造形の普及と発展に貢献する方針だ。

220731top7 なお、伊賀事業所では本年、木質バイオマス熱電併給システム(CHP)を導入している。燃料のスギやヒノキの木質チップで電気と熱を発生させることで豆乳エネルギーの96%を利用できるという。

 同社では持続可能な社会を目指し、SDGsの観点からあらゆる面でSO2排出量削減に取り組んでおり、環境問題に対する取り組みと事業推進の両輪で脱炭素社会の実現に貢献するとしている。


 

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