2022年4~6月期 マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる 日本ロボット工業会

 日本ロボット工業会がこのほどまとめた2022年4~6月期のマニピュレータ、ロボットの受注・生産・出荷実績は次のとおり。


■業況
 2022年4~6月期は、受注額が対前年同期比3.3%の減少、生産額が5.7%の増加となった。生産額は四半期では過去最高となった。

 出荷実績をみると、国内向けは自動車製造業向け中心に勢いに欠けるものの、半導体用や実装用等の好調さは継続した。輸出は前年同期が好調だった中国や韓国向けで減少したもののアジア向けトータルで微増、欧米向けは引き続き伸長し、輸出台数、金額ともに四半期で過去最高となった。

 新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張等の各種リスク環境下においてもロボット需要の回復・拡大は継続しているものの、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

 受注・生産・出荷の各状況は以下のとおり。

1.受注
 ・受注台数:71,860(台)(前年同期比+0.3%)【7四半期連続の増加】
 ・受 注 額:2,420(億円)(同▲3.3%)【8四半期ぶりの減少】

2.生産
 ・生産台数:64,251(台)(前年同期比+8.1%)【7四半期連続の増加】
 ・生 産 額:2,217(億円)(同+5.7%)【7四半期連続の増加】

3.出荷
 ・総出荷台数:63,343(台)(前年同期比+6.1%)【7四半期連続の増加】
 ・総出荷額 :2,198(億円)(同+5.2%)【7四半期連続の増加】
  ー国内出荷台数:9,146(台)(同+1.4%)【5四半期連続の増加】
  ー国内出荷額 :400(億円)(同+3.0%)【5四半期連続の増加】
  ー輸 出 台 数 :54,197(台)(同+7.0%)【7四半期連続の増加】
  ー輸   出   額:1,798(億円)(同+5.8%)【7四半期連続の増加】

3.1 国内出荷内訳
電気機械製造業向け
 ・国内出荷台数:2,998(台)(前年同期比+0.8%)【6四半期連続の増加】
 ・国内出荷額 :133(億円)(同+7.6%)【5四半期連続の増加】
自動車製造業向け
 ・国内出荷台数:2,469(台)(前年同期比▲0.3%)【4四半期ぶりの減少】
 ・国内出荷額 :110(億円)(同▲0.4%)【2四半期連続の減少】

3.2 輸出内訳
電子部品実装用
 ・輸出台数:5,262(台)(前年同期比▲1.9%)【3四半期連続の減少】
 ・輸出額 :730(億円)(同▲5.9%)【2四半期連続の減少】
溶接用
 ・輸出台数:9,232(台)(前年同期比▲8.4%)【7四半期ぶりの減少】
 ・輸出額 :217(億円)(同+14.5%)【7四半期連続の増加】
 

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