【レポート】INTERMOLD名古屋でみた注目企業5社の動向

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220822IM1 芝浦機械は、3次元形状の金型を高精度化する補正技術を用いた「UVM-450(H)」を展示していた。このマシンは、環境変動を強化するために構造体恒温化システムを採用している。さらに、高精度位置決めを実現し、振動を抑えるために内部構造も強化したマシンである。機械精度安定性と工具輪郭誤差の自動補正技術により、より精度の高い形状加工を実現するうえ、工具仕様本数も削減できるという、製造現場の経済力効果を高めるマシンだった。

220822IM2 ダイジェット工業は、「ミラーボールBNM-TS形」インサートにコーティング〝DH102〟を採用してサイズを拡張したとPR。切れ刃の強度アップにより、中仕上げ領域もカバーでき、高硬度材の安定加工が可能になった。また、中心部の切りくずポケットの形状も改良し、切りくずの排出性を向上させ、ネガ刃形の採用により、60HRCを超える高硬度材の加工でも長寿命を実現する。

220822IM3 〝「つくる」の先をつくる〟というキャッチコピーでお馴染みの日進工具は、新製品の焼きばめチャック対応ショートシャンクタイプの無限コートプレミアムPlus高硬度鋼高精度加工用4枚刃ロングネックラジアスエンドミル「MHRSH430RSF」を展示していた。耐酸化性・耐摩耗性が高く、60HRC以上の被削材に効果を発揮し、45~60HRCでも無限コーティングプレミアムと同等の性能を発揮するという。サイズもφ0.1×R0.01~φ2×R0.5  全131サイズ。

220822IM4 量産加工の全数検査の効率化を提案していたブルーム-ノボテスト。省人化、自動化に貢献するDIGILOG技術搭載のレーザ測定システムに注目が集まった。自動測定による大幅な生産時間短縮に加え、不良最小化が実現するこの製品の特長は、あらゆるタイプ、形状、材質の工具測定とモニタリングが実現する。全ての回転工具を非接触測定し、しかも工具刃先にて秒間の測定値を取得するうえ、クーラント環境下でも測定の信頼性を確保している。

220822IM5 MOLDINOは、さらなる金型加工の高精度・安定加工の実現に向けて剛性にこだわった最短首下長をラインナップに追加。新製品として「エポックディープボールエボリューションハード-TH3」を展示していた。特長は従来よりも太く短い首下形状。ユーザーから「小径エンドミルは折損リスクがあるため首下長がもっと短い工具を使いたい。」の声から誕生した製品だ。特に工具径が小さくなるほど効果的だとのこと。光沢がある加工面のサンプルも見応えがあった。
 

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