タンガロイ 非鉄金属旋削加工用28形チップブレーカを拡充!
タンガロイがこのほど、アルミニウム合金,銅合金など非鉄金属の旋削加工用インサートとして、28形チップブレーカシリーズを拡充し、全国で発売を開始した。
近年、非鉄金属、特にアルミニウム合金は自動車や航空機などで、軽量化とその材料特性により非常に多く用いられている。また、銅合金もポンプ部品、シール材など広範囲で使用されている。特に、アルミニウム合金は一般的に被削性に優れ、コーティングのない超硬合金工具でも非常に長い工具寿命を得ることができる。
従来は、ポジタイプで非常に鋭い切れ刃を持つインサートでの加工が主流だったが、片面仕様のため工具費の低減には不利な一面があったことを受け、今回同社では、両面仕様で経済性に優れたネガタイプの28形チップブレーカシリーズを拡充した。
28形チップブレーカは、深いインクリネーション刃形を持つ三次元ブレーカで、鋭い切れ味で切削抵抗を低減し、切りくず処理性も優れている。また、ネガタイプですので切れ刃強度が高く、切込み変動の大きな部品加工においても抜群の信頼性を発揮する。
インサート材種には、微粒系で耐摩耗性に優れた超硬合金KS05Fを採用している。このKS05F材種と、切れ味と強度を兼ね備えたネガタイプインサートを組み合わせることで、種々の非鉄金属加工において、安定した長寿命を実現している。
今回の拡充には、CNMG、DNMG形など経済性の高いM級インサートのほか、CNGG形の高精度G級インサートも設定しており、非鉄金属の仕上げ切削領域から中切削領域まで幅広くカバーし、加工費の低減に大いに貢献する。
■主な形番と標準価格(税抜価格)
・CNMG120408-28 KS05F:840円
・DNMG150408-28 KS05F:1,180円
・TNMG160408-28 KS05F:840円
・CNGG120408-28 KS05F:1,620円