台湾工作機械の現状とビジョン
【台湾と全世界の工作機械産業の現状】
2009年台湾の工作機械生産高24億米ドルで世界第6位。現在台湾工作機械の輸出は世界第4位、輸出ランキング順位はドイツ72億ドル、スイス18億ドル、中国14億ドル。
2009年世界を席巻した金融危機の影響で、工作機械業界は前例になく7年ぶりに下落、中国は生産金額150億米ドルで初めて世界ランキングのトップに躍り出た。成長幅は2008年に比べて7.4%プラス。
2010年1月~7月台湾工作機械の総輸出金額は15億4,942万ドル、2009年同期比56.8%の上昇。そのうち、切削型工作機械金額が11億9,080万ドル、58.6%の上昇。成形形工作機械輸出金額3億5,861万円、51.2%の上昇。輸出先は中国及び香港が首位を維持し、輸出金額は7億4,703万ドル、全輸出シェアの48.2%を占め、前年同期より104%上昇している。
第2位はアメリカ、輸出金額7,594万ドル、全輸出シェアの4.9%、前年同期より11.5%の-。2010台湾工作機械生産金額役38億USドル、前年比55%~60%上昇する。
【台湾メーカー将来のビジョン】
今年度台湾機械業のヘッドラインニュースは中国と台湾の経済協力協定ECFAの署名である。工作機械製品品目の中、計17品目がアーリーハーベストリストに含まれ、3年以内に台湾と中国は相互関税ゼロを実行する。
ECFAの署名は台湾の産業に部分的な衝撃を与えるだけでなく、中国と台湾の交流及び分業の促進、両国の互恵互補的な関係の構築に役立つ。両国産業の分業によって、企業はこすと優位性を制御して国際競争力を強化することができる。
台湾工作機械産業の歴史は約60年だが、企業規模は主に中小企業が多く、その柔軟な製造と応対能力を利用して顧客に安価なカスタマイズ製品を提供している。シナジー効果でトータル的に展開し、常に国内および海外のバイヤーの注目を集めている。旗艦型企業の発展や、応用分野の機種の開発、主要コンポーネントの開発能力の把握などが、台湾工作機械および部品業界が現在いどむ課題と挑戦である。