日本工作機械販売協会 50周年記念式典を開く

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 日本工作機械販売協会(会長:髙田研至 (株)井高社長)が10月21日、2020年に予定し新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期していた「50周年記念式典」を都内のホテルグランドアーク半蔵門で開いた。

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あいさつする髙田会長

 日本工作機械販売協会(略称:日工販)は会員の健全なる経営を基盤とし、業界全体の総合的な発展と関連産業の振興を図るとともに国民経済の繁栄に寄与することを目的として1970年10月28日に第1回の設立総会が大阪で開かれ今日に至っている。髙田会長はあいさつのなかで、「1970年はいざなぎ景気の成熟期に達した時であり、GDPは15%成長、高度成長を遂げ、自動車産業も520万台とモータリーゼーションの真っ只中だった。日工会の数字では3100億円を超えていたが、うちNC機は230億円とNC機は出始めた頃であり、輸出においても240億円台と国内需要中心の市場であった。日工販が50年を迎える2020年は、新型コロナウイルスの影響により深刻な景気後退をもたらすなか、受注額は9000億円、生産額7200億円であった。現在、52年目を迎えるが世界の情勢は新型コロナウイルスにいつ終焉するか分からない地政学的や為替問題など混沌とした世界情勢である。」と設立当初から現在までの歴史について触れたあと、「将来に向けて若手社員が自信と誇りが持てる魅力ある業界となるためにも日工販の会員で良かった、メーカーからもユーザーからも必要とされることが大切だと考えている。」と述べた。

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経産省 安田産業機械課長

 来賓を代表して経済産業省の安田 篤 製造産業局産業機械課長が、「わが国製造業の基盤となる工作機械の流通販売を通して製造業の発展に大きく寄与された。この50年を振り返ると様々な出来事があった。かつてはオイルショックやバブル崩壊、近年では東日本大震災と新型コロナウイルスの感染拡大と経済社会に大きな環境変化があった。皆様はこうした大きな環境変化にも柔軟かつ機動的に対応され、工作機械の供給を支えることでわが国全体の競争力強化にも大きく貢献されたことに敬意を表したい。」とあいさつした。

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日工会 稲葉会長

 続いて日本工作機械工業会の稲葉善治会長が、「工作機械の販売と製造は車の両輪。お互いに協力しあい、今日の発展に向かいともに歩んできた50年である。日本工作機械販売協会が設立された1970年以降、わが国工作機械業界は大きな飛躍を遂げた。設立当初は現在の市場からみるとまだ小さな規模であり、汎用機が主体だったものの1972年以降になると、日本の工作機械の近代化が一気に進むこととなった。この結果、国内だけでなく欧州市場に進出を果たした日本の工作機械業界は1982年に世界第一位の工作機械生産国となった。現在に至るまで世界市場で確固たる地位を占めている。現在、日本の工作機械は量では中国に次いで2番だが質ではドイツとトップクラスの地位を維持している。こうして日本の工作機械の発展はメーカーとユーザーを繋ぐ販売のプロフェッショナルである日本工作機械販売協会のご活躍なくしてはなし得なかった。」と感謝を述べた。

 続いて表彰式が行われた。「経済産業省製造産業局長表彰」「日本工作機械販売協会会長表彰」は次の通り。

■経済産業省製造産業局長表彰状授与
 ・赤沢機械(株) 代表取締役社長 赤澤正道氏
 ・(株)不二 代表取締役会長 池浦捷行氏
 ・新東工業(株) 取締役会長 上田良樹氏
 ・宮脇プラント(株) 取締役会長 宮脇隆一郎氏
 ・山下機械(株) 代表取締役会長 山下隆臟氏

■日本工作機械販売協会会長表彰
 ・元京華産業(株) 役員 岩切 修氏
 ・元日本工作機械販売協会 専務理事 宇佐美 浩氏
 ・三立興産(株) 代表取締役会長 加藤 斉氏
 ・(株)井高 取締役社長 髙田研至氏
 ・(株)東洋 代表取締役社長 羽賀象二郎氏

 
 
 

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