世界中の産業界に寄与するタンガロイを知る(後編) ~松本営業本部長に聞く~

 

マニュアル化はタンガロイの文化 良いことは褒め合う

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 ―営業活動において心がけていることはありますか。
 松本
 お客様に寄り添い、より近い存在になるように努力をしています。ターゲットを絞って訪問頻度を上げるお客様と商流で取り組むことを分けていますが、これだけたくさんの切削工具を販売していても、相手企業の知らない点も結構あるものです。本当のキーマンが実は違っていたり、決済の流れも思ったより複雑だったり、ひとつの案件に対してアプローチが変わることもありますから、それぞれのニーズに合わせてフレキシブルに対応するよう心がけています。
 ―確実に相手企業のニーズを掴むことは案外難しいのかもしれません。営業責任者としてこの点をどのようにクリアしましたか。
松本
 お客様を知ることが重要になるのですが、一番効果的なのは、品質保証だったり、プランナーだったり、窓口を広げることでした。様々な案件が出てくるので、お客様企業の加工に対するお悩みなどにしっかり耳を傾け、対応することで販路が広がってくることを実感しました。
 ―受注を伸ばすために実行されていることはありますか。
 松本
 お客様の情報をきちんと把握するための活動に注力している営業担当者は着実に数字も伸びています。よく活動している営業担当者の行動をピックアップしてそれをマニュアル化する取り組みを実施していますが、この目的は成功事例の展開をすることで、個々の営業担当者が良い行動の真似ができる点にあります。細かいことでもマニュアルを作成するのはタンガロイの文化といって良いのかもしれません。
 ―一般的には自分の成功をやすやすと他人に見せることはしないというイメージがありますが、今後は情報の共有化を図り社内全体で盛り上げていく手法がトレンドになっていくのかもしれませんね。
 松本
 弊社では、良い事例をどんどんデジタルで共有し、自慢しています。良いものはみんなで褒める社内風土があるのです。木下社長も良い情報にはハートマークをつけてくれます(笑)
 ―最近、スマホやタブレット用の新しいアプリ『タンガロイ アプリ』がリリースされました。eカタログも搭載され、より使い勝手が良くなったようです。開発の経緯とアプリの特長を教えてください。
 

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タンガロイアプリ

 松本 近年はお客様が求める情報が多様化し、情報収集手段も進歩しています。こうした時流に合わせて、今回、新アプリを発表しました。『タンガロイ アプリ』は弊社のデジタルツールをスピーディに開くことができるように〝入り口〟を集約したアプリです。切削加工計算アプリ『Machining Power(マシニング・パワー)』で旋削、転削など加工形態別に切削抵抗や正味切削動力などが算出できますし、電子カタログ『e-カタログ』では用途、形番などから、カタログ情報を簡単に検索、観覧することができます。これらは弊社のウェブサイトを経由せずに開くことができますので、必要な情報がすぐに入手できるメリットがあります。産業別ソリューションや製品動画等で技術情報もチェックできますので、ぜひご活用していただきたいと思います。
 ―最期に読者にメッセージをお願いいたします。
 松本
 われわれは外資でありながら製造拠点も研究所も日本にありますので、日本のお客様のニーズに応えた製品をより多く研究開発にフィードバックできます。テックセンターでは加工テストを通じてお客様の問題解決のサポートをいたしますのでぜひ、ご活用ください。お客様により近いメーカーでありたいという願いのもと、今後も皆様とコンタクトがしやすいようLINEやSNSなどデジタルコンテンツを増やして、加工現場でご活躍している皆様とともに日本のものづくりに貢献していきたいと思っています。
 ―ありがとうございました。

 
 

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