令和4年度「卓越した技能者(現代の名工)」にヤマザキマザックグループの藤澤氏が選出
ヤマザキマザックグループの社員である藤澤隆一氏(ヤマザキマザックマニュファクチャリング所属)が、令和4年度の「卓越した技能者(現代の名工)」に選出された。藤沢氏は、1984年に入社後、工作機械の組立に30年以上にわたり従事してきた。主軸ユニットの高精度な仕上げや主軸組立の生産性向上に寄与する作業方法を確立したことなどが評価され、今回の選出となった。
ヤマザキマザックグループで「現代の名工」に過去選出された社員は、今回で累計13名となった。同社では、今後も高度な技能を有する人材の育成に努め、高性能な工作機械の提供を通して世界のものづくりの発展に貢献していくとしている。
功績・貢献の概要
■複合加工機の高精度化に貢献
主軸ユニットは工作機械の心臓部とも言われ、組立において熟練の技能と経験が必要とされる。藤澤氏は長年の経験で培った技能と知識により、振動発生要因となる主軸のアンバランス量を最小限に抑えることができ、組立精度の高精度化に貢献した。
■主軸組立技能の標準化への貢献
仕上げ技能士として、安定した品質確保に努めるとともに、組立作業の暗黙知を形式知化し手順書としてまとめあげることで、生産の標準化に貢献した。
■若手技能者の指導育成に関する功績
藤澤氏は、特級仕上げ技能士、職業訓練指導員免許を持ち、仕上げ作業指導者として組立作業や機械調整における若手社員への教育を継続してきた。技能検定の指導員としても技能育成に努め、14年間で3 7名の技能士を誕生させた。また平成2 5年度より、ものづくりマイスターとして県内の工業高校や、中小企業の若手技能者へものづくり技能を伝える活動を行っており、技能伝承・人材育成にも貢献した。
■主な表彰歴・取得検定
表 彰 歴 : 卓越技能者 岐阜県知事表彰
技能検定 : 特級技能士(仕上げ)
一級技能士(機械保全、機械検査)