イスカルジャパン 「Automotive UTS」を開催 

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特殊複合ツールによるEV部品想定のマシニング加工や、ターニング加工などが行れた

 イスカルジャパン(代表=岡田一成氏)が11月2日、最新鋭の工作機械やプレゼンテーション機器などを取りそろえた同社の神戸テクニカルセンターにおいて加工ユーザーを対象に「Automotive UTS」(オートモーティブテクニカルセミナー)を開催した。

 3年ぶりにリアル開催となった今回のテーマは『EVを含む自動車部品の高能率加工』。ISCARの複合ツールを含む特殊工具や最新工具により、実加工事例と加工ノウハウについて切削実演を交えながら紹介し、自動車部品加工における生産性向上とコストダウンのノウハウを提供した。

ユーザーの加工事例にスポットをあてたセミナーが好評

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あいさつをする岡田代表

 岡田代表はあいさつの中で、「1952年イスラエルで創業したイスカル社は、最後発の超硬工具メーカーでありながら急成長を遂げ、現在世界第2位のメーカーとしてその地位を確立している。この要因は、限りない技術開発力とマーケットにおける最新工具の提案とプロセス提案、加工技術の提案が世界中の加工現場の皆様に評価されたものと自負している。われわれの身の回りの製品、サービスが常に変化と成長を遂げているが、当社はその中で、革新的な工具と加工提案によりお客様の収益性が効率的に向上させることができると信じて売上全体の約4~5%を全て製品開発、製造技術開発に還元し、市場で最も革新的な製品の提案に努めている。」と同社の根幹となる考え方を示した。

 デモ加工では、特殊複合ツールによるEV部品想定のマシニング加工や、ターニング加工などが行われ、加工トレンドを先取りした内容に参加者も真剣にメモを取る様子が見られた。

セミナー終了後は場所を移して情報交換や交流を目的に、万全なコロナウイルス感染症対策のもと懇親会が開かれた。

 「Automotive UTS」は、2006年の初回開催以来、ユーザーの加工ワーク事例に焦点をあて、①高能率加工、②加工改善、③生産性向上について成果の出た事例をユーザー自身が登壇し、参加している加工ユーザーに紹介しているユニークなセミナーであり、好評を博している。

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