オーエスジーが「第110回定時株主総会」を開く

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石川会長

 オーエスジーが2月17日(金)にホテルアソシア豊橋(豊橋市花田町)で「第110回定時株主総会」を開催した。株主への安全と健康の配慮から、会場内では飛散防止パネル越しに議事を進行するなど、感染予防対策を徹底した中での開催となった。

 総会に先立ち、議長である石川則男会長兼CEOがあいさつをした。この中で石川会長は、「東南アジアやインドなど経済発展をする地区への投資をさらに深めて成長についていく。」と前向きな姿勢を示した。

第110期事業報告

 第110期事業報告では、新型コロナウイルス感染症の流行りによる影響やグローバル・サプライチェーンの混乱、ロシアによるウクライナへの侵攻や各国におけるインフレ懸念など、大きなマイナス材料に直面し余談を許さない状況が続いたが、概ね堅調に推移したが、期の終わりにかけて各国における高インフレとそれに伴う金融引き締めの影響により景気回復のペースが鈍化した。一方で、為替市場において、主要国と日本の金融政策の違いにより急激な円安曲面へと突入した。

 同社グループにおいては、アジアでは国によって強弱のある結果となったが、米州および欧州・アフリカでは総じて回復が堅調だった。とりわけ自動車関連産業において回復が思うように進まずにいた中、同社主力製品であるタップの売上が一般部品産業向けに堅調に推移した。また、航空機関連産業においても底を脱し、徐々に新規案件籐も増えて回復基調になった。

 この結果、連結売上高は1,425億2,500万円、連結営業利益は218億9,800万円、連結当期純利益は、165億3,400万円となった。連結売上高、経常利益、純利益は過去最高となった。

 第1号議案「剰余金処分の件」、第2号議案「定款一部変更の件」、第3号議案「取締役(監査等委員である取締役を除く)2名選任の件」、第4号議案「補欠の監査等委員である取締役1名選任の件」、第5号議案「役員賞与支給の件」が上程され、それぞれ可決された。

  

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大沢社長

 総会終了後、懇談会が開かれ、大沢伸朗社長兼COOがあいさつをした。この中で大沢社長は、「わたしもこれで3期目の社長になるが、昨年1月に中期経営計画を策定し、社内および社外で繰り返し発信した。初年度が終了したが手応えを感じている。新しい事業領域の改革だが、微細精密の加工領域を切り口に新たな顧客層の発掘につながっている。」と意気込みを示した。

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