MOLDINOが人気の2製品を追加発売

 MOLDINOがこのほど、高硬度鋼加工用高能率4枚刃ボールエンドミル エポックハイハードボール「EHHBE-TH3」に首下長5DCタイプと、高硬度鋼加工用 高送りラジアスエンドミル エポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3」に首下長5DCタイプを追加発売した。2製品ともより深部の加工にも対応する。

 「エポックハイハードボール「EHHBE-TH3」 ~50HRC以上の高硬度鋼直彫り荒加工・仕上げ加工に~

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 2019年2⽉にエポックハイハードボール「EHHBE-TH3」を発売したMOLDINO。昨今の⾦型市場では⾦型の⻑寿命化の要求から⾦型材料の⾼硬度化が進み、⾼硬度鋼の直彫り加⼯を⾼能率に⾏ないたいとのニーズが増えているが、同社によると、「通常、ボール刃先端の中⼼部は切削速度が理論上ゼロであり、中⼼部のすくい⾓はネガであるため切削性に課題があります。特に能率向上のために多刃化した場合、⼗分なチップポケットが確保できないため切り屑排出性の問題が発⽣し、送り速度を上げると先端が⽋損しやすくなり、従来の形状では刃数増加分の能率向上が困難でした。これらの課題を解決した、⾼硬度鋼を安定して⾼能率かつ⻑寿命に加⼯できる4枚刃ボールエンドミル「EHHBE」は、お蔭様で発売以来順調に販売を伸ばしています。」とのことで、今回、従来品の⾸下⻑3DCタイプではできなかった深部加⼯に対応するため、⾸下⻑5DCタイプを追加し発売するに至った。特に50HRC以上の⾼硬度鋼、冷間鍛造金型、順相プレス金型、プラスティック金型の直彫り荒加工、中仕上げ・仕上げ加工に威力を発揮する。

〈特長〉

 (1)耐熱性、耐摩耗性に優れているTH3コートを採⽤、50HRC以上の⾼硬度鋼で威⼒を発揮。
 (2)先端部に微⼩な特殊エンド刃を設け、ボールR刃とは異なる刃を形成。ボールエンドミルで最も不安定となる切削速度ゼロ点(ボール先端部)を無くし⼤幅な切削性能の向上を実現した。
 (3)多刃化に伴う課題である⾼速回転時・コーナ部加⼯時・突出し量の⻑い加⼯でのびびり振動を最⼩限に抑えるため、切れ刃に不等分割を採用。
 (4)チップポケット形状の改良により、4枚刃での⾼能率加⼯においても良好な切屑排出性を実現。切屑の噛込みによる、突発的な折損を防ぐことができ安定した加⼯を実現する。
 (5)⼯具の外周刃を使⽤し加⼯負荷を制御しながら加⼯を⾏い、加⼯能率や⼯具寿命を向上させる⾼能率側⾯切削に対応した⼯具設計を⾏った。

【仕様】追加発売の首下長5DCタイプ:刃径1から12mm(17アイテム)
【価格】11,250円~37,470円(消費税別)

エポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3」~冷間鍛造金型や小型精密金型など高硬度鋼の高能率加工~

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 2017年9⽉にエポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3」を発売した同社。昨今の⾦型市場では⾦型の⻑寿命化の要求から⾦型材料の⾼硬度化が進み、⾼硬度鋼の直彫り加⼯を⾼能率に⾏ないたいとのニーズが増えている。従来、ラジアスエンドミルで荒加⼯をしていたが、⾼硬度鋼を⾼送り加⼯すると⼀般的に切削抵抗が⾼いためびびり振動が発⽣しやすく、⾼能率加⼯を⾏う上で課題があった。また、刃先交換式の⾼送り⼯具には、⼩型精密⾦型に対応するような⼩径⼯具の選択肢が少ない状況を受け、これらのニーズに応えるために開発した、⾼硬度鋼を⾼能率に加⼯できる⾼送りラジアスエンドミル「EHHRE-TH3」は発売以来順調に販売を伸ばしている。

 従来品の⾸下⻑3DCタイプではできなかった深部加⼯に対応するため、今回、⾸下⻑5DCタイプを追加し発売するに至った。冷間鍛造⾦型や⼩型精密⾦型、パンチングダイなど⾼硬度鋼の⾼能率加⼯に威力を発揮する。

〈特長〉

 (1)複合ラジアス形状(底刃の複合R)の採⽤で、従来ラジアス形状(正R)と⽐較して切りくずの厚みを薄くすることができ、⾼硬度鋼の⾼送り加⼯でも低抵抗な加⼯ができる。
 (2)底刃を強ねじれ形状にすることで優れた切りくず排出性を実現し、切りくずの噛みこみを抑制する。
 (3)外周刃に微⼩な径逃がしを設けることでコーナー部などのびびり振動を抑制し、突発的な⽋けを抑える。
 (4)「TH3」コーティングの採⽤により、⾼硬度鋼の加⼯において優れた耐摩耗性を発揮し⻑寿命なため、削り残り量のばらつきを抑えることができる。

【仕様】追加発売の首下長5DCタイプ:刃径1〜12mm(13アイテム)
【価格】¥11,250〜¥37,470(消費税別)
 

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