アマダ 新製造DXソリューション「LIVLOTS」販売開始
アマダが製造現場を支援する新たな DX ソリューション「LIVLOTS(リブロッツ)」の販売を開始した。
「LIVLOTS」は、顧客の事務所やプログラム室、加工マシン、製造現場をシームレスにつなげ、工場全体で製品ごとに進捗や作業時間などをより正確に把握するなど製造現場のデジタル化を加速し現場を支援する。
現在、世界規模で少子高齢化に伴う労働者不足や熟練技能の継承の問題に加え、急速なデジタル技術の発展により製造現場での DX への対応が喫緊の課題となっている。同製品は、新しいCAD・CAM「VPSS 4ie」と、加工マシンを数値制御するNC装置「AMNC 4ie・3i」と連携し、ヒト・モノ・コトをデータでつなぐ。
板金加工製品を製造するために必要な情報を、誰でも必要な時に確認でき、工場では最適かつ効率的な製造を可能にする。多種多様な生産活動における手間を削減し、経験の浅い人でも効率的に生産性の向上を図ることができる。
「LIVLOTS」の主な特長
1.「VPSS 4ie」と「AMNC 4ie・3i」との連携で正確な製造進捗や実績を把握
従来、生産管理システムの手配からプログラム作成、マシン操作は情報伝達を手配書や指示書などの紙を使用して作業していた。アマダグループは新しい CAD・CAM「VPSS 4ie」、マシンの NC 装置「AMNC 4ie」を開発し、「LIVLOTS」で情報を連携させることで製作手配情報を瞬時に伝えることを可能にした。生産管理システムから手配をかけると、「LIVLOTS」を通じてプログラム室に手配情報がリアルタイムに伝わる。プログラム室では手配情報と加工マシンの負荷を確認してプログラムを作成、加工マシンへの指示として現場に送られる。現場では、作業の一覧を加工マシンの操作パネルでも確認でき、さらにそれが優先度順に表示されるため、特急品の見落としも防ぐ。これにより、工程ごとの仕事の流れを可視化でき、従来よりもスムーズなデータの連携が可能になった。
2.製造状況や加工マシンの状態を把握
工場の製造状況や、負荷状況を全体的な視点で分析・可視化し、工程や設備ごとに 作業量の把握や着手、完了情報から工場全体の進捗管理が可能になるため、現場の進捗状況に応じて生産計画を調整できる。また、マシンを使わない工程も簡単に実績値を入れることができ、製品原価の把握ができるので過去に作成していればその原価が表示され、見積との実績比較が可能。さらに、各製品・マシン工程ごとの CO2 排出量を可視化できるため、カーボンニュートラルに向けたモノづくりをサポートする。
3.加工後の仕分け作業を効率化
仕分け場ではタブレット端末から、ブランク加工済みのシート一覧を確認でき、シートを選択すると、パーツごとに色分けして表示する。パーツはパレットと台車を紐づけて登録できるため、次工程以降パーツが工場のどこにあるのか容易に確認でき従来のように部品を探したりする手間がなくなる。