プロテリアル 「被削性に優れた冷間工具鋼『SLD🄬-f』の加工事例」が型技術協会「奨励賞」を受賞

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 本年1月に日立金属から商号を変更したプロテリアルが、このほど「被削性に優れた冷間工具鋼『SLD-f』の加工事例」において、型技術協会主催の型技術協会賞の「奨励賞」を受賞した。(受賞者=プロテリアル特殊鋼事業部 植木道男氏) 贈賞式は、6 月 22 日(木)に大田区産業プラザ PiO にて行った。

 「自動車骨格部品(プレス部品)においては衝突安全性の向上や軽量化のため、高張力鋼板(ハイテン鋼板)の適用拡大が進んでおり、使用されるハイテン鋼板は、より高強度・高硬度化していることから、加工時に金型へ与えるダメージが深刻な問題となっている。また、サプライチェーン全体のリードタイム短縮や、開発・生産における準備期間の短縮化へのニーズも高まっている。」と同社。

 『SLD-f』 は、ベラーグを生成させやすい成分構成と、炭化物の微細化・低減によって、冷間ダイス鋼として一般的な SKD11 の標準切削条件の約 3.5倍の高効率被削性を実現しており、顧客の切削加工速度の向上および金型加工時間の短縮に貢献する。また、高い靭性を持ち合わせているため、金型として使用される際の耐久性や耐チッピング性にも優れている。さらに、高温焼戻しを施す場合でも安定した硬さが得られ、PVD 処理時の寸法変化の抑制にも有効である。

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表彰式の様子

  同社では、「新材料開発に注力するとともに、お客様の課題を解決するソリューション技術に磨きをかけ、自動車向けをはじめとした高品質化ニーズに応じた金型業界の変革に
対し、提案をし続けていきます。」としている。


 

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