芝浦機械 超大型全電動式射出成形機「EC3000SXⅢ」をラインアップに追加 ~EC-SXⅢシリーズ 最上位クラスを市場投入~

231016芝浦機械

 芝浦機械がこのほど全電動式射出成形機EC-SXⅢシリーズに超大型クラス3000tonを新たに投入したと発表した。これにより小型50tonから超大型3000tonまでのラインアップが完成した。

 現在、自動車のEVシフトの流れが加速しているが、「EC3000SXⅢ」は車体軽量化に伴う大型樹脂部品の需要拡大に対応する。また、「EC3000SXⅢ」のハイサイクル成形、省エネ性能は顧客のLCA(LCA=Life Cycle Assessment)向上にも貢献する。

特長

(1)業界最高のドライサイクルタイム(金型に優しく、速い型締Solid Clamp搭載)
 「EC-SXⅢ」で好評を博している高剛性トグル機構(Solid Clamp)は金型に均一な型締力を伝え、低い型締力で効率よく成形品のバリを抑制する。移動ダイプレートのリニアガイド支持は、摺動抵抗の低減と直進精度の長期維持を実現する。これに同社独自のダイナミック加減速制御によるサーボモータ駆動を組み合わせることで、高速化と高精度を両立している。

(2)段取時間の大幅短縮(高速型厚調整仕様)
 多品種少量生産では頻繁に金型を交換する必要があるが、型厚の異なる金型に交換する際、トグル式型締装置の構造上、型厚調整時間が長くなる弱点があったが、「EC3000SXⅢ」では、型厚調整機構の弱点克服に挑戦した。リンクハウジングのリニアガイド支持とサーボモータ駆動で型厚調整時の移動速度を5倍速化し、段取工程の無駄時間を大幅に短縮した。

(3)高可塑化能力・高混練のESBスクリュー
 自動車のバンパーやインパネ材として広く使用されているオレフィン系樹脂に対応する高可塑化能力・高混練のESBスクリューを新開発した。ハイサイクル成形においても安定した樹脂溶融状態を実現できる。また、色ムラ対策が必要なマスターバッチ着色においても、新開発の高分散エレメント(クロスリング)を組み合わせることで、良好な色分散性能を実現した。

 なお、同機は、10月31日(火)から11月2日(木)まで同社沼津工場、御殿場工場で開催される『第18回芝浦機械グループソリューションフェア2023』にて、沼津工場Hall 4第一テクニカルセンターブース内でバーチャル展示を予定している。
 

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