【工作機械編】MECT2023で注目の製品はコレだ!

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前回展

 

 10 月18 日(水)から21日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2021(通称MECT) 」が開催される。製造現場ドットコムでは一足早く、「工作機械編」と「切削工具・周辺機器編」に分けて注目メーカー各社の目玉製品を公開する。

 (アマダ/アマダマシナリー、岡本工作機械製作所、黒田精工、芝浦機械、DMG森精機、ナガセインテグレックス、牧野フライス精機、牧野フライス製作所、三井精機工業、安田工業、ヤマザキマザック、碌々スマートテクノロジー)

「FOR YOUR FUTURE」がテーマ
●アマダ/アマダマシナリー

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LIVLOTS全体図

「FOR YOUR FUTURE」をテーマに労働者不足、熟練技能の継承や脱炭素化に向けた最新のソリューションを紹介。アマダの注目は、出展するすべてのマシンに「AMNC 4ie」を搭載したこと。誰でもより簡単に、どこでも効率よく使える環境にやさしいマシンへと進化した各商品のデモも見逃せない。さらに、各マシンを新製造DXソリューション「LIVLOTS」に接続することで、CAD・CAMとマシンの連携による負荷状況の把握、進捗や在庫管理など工場全体の視える化を提案する。アマダマシナリーは、研削加工のデジタル化や自動工具交換・被加工物交換ロボットを搭載した自動化により、誰でも効率的に高精度加工を可能にしたマシンを提案する。

注目は「立軸ロータリー研削盤VRG6DX」
●岡本工作機械製作所

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VRG6DX

「VRG6DX」は同社初の立軸ロータリー研削盤。12個のセグメントといしと11kwのといし軸モーターを搭載しており、設定された時間・切込量で連続的に研削を行うダウンフィード方式の採用によって高能率加工に貢献。歯車などの金属加工はもちろん脆性材加工にも対応可能だ。また、PSG-GXシリーズと同様のFXコントローラを採用しており、簡単な操作で加工条件を設定することができる。その他、作業環境に配慮した全閉カバー、作業段取りの手助けとなるフットスイッチを標準で装備。オプションで直接定寸装置の取付も可能。他の出展機種は同じく脆性材向け、東海地区では初の出展となる、グラインディングセンタ「UGM64GC」を始め、内面研削盤、成形研削盤を出展。新たな「研削革命」を実現する。

「KURODA Smart Solution」をテーマにお客様の課題に焦点
●黒田精工

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GS-86CVs

 今回は「KURODA Smart Solution」をテーマにお客様の課題に焦点を当て、〝加工と計測のSmart化〟を提案する。同社の平面研削盤はボールねじや金型製造も行う同社ならではの複合力を背景に精度のみならず使いやすさを追求した。出展機「GS-86CV」は左右に自社製ボールねじを採用した油圧レスマシンである。大幅な省電力が期待できることに加え、油圧タンクの廃油処理の不要、熱源削減など環境対策に大きく貢献する研削盤だ。従来から好評を博している操作性・拡張性も兼ねそろえた最新の研削盤として、実際の加工サンプルと合わせ黒田の研削盤の良さを体感いただける展示を行う。(注:写真はGS-86CVs)。

顧客の明日を創る機械と技術を提案
●芝浦機械

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BTD-200QS

 今回のテーマは「明日を創る機械と技術の新提案」。流動的に変化するモノづくり現場に対し、大物加工技術とナノ技術、DX技術を駆使した展開となっている。目玉は、切削能力をそのままに、機械性能と作業環境を向上させてモデルチェンジしたテーブル形横中ぐりフライス盤「BTD-200QS」や、最先端機能オプションによって唯一無二の加工を実現する超精密マシニングセンタ「UVM-450D(H)」。また、技術展示に摩擦攪拌接合「FSW」では、モノづくり現場で新たな選択肢としてより実践的な視点で見学できる内容になっている。

MX(マシニング・トランスフォーメーション)を披露
●DMG森精機

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多彩なデジタルコンテンツも見どころ

 同社では、工程集約から自動化による「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」へ、この一連の工程をDX(デジタル・トランスフォーメーション)」し、これらの仕組みを「MX(マシニング・トランスフォーメーション)と位置付けており、最新機種による実演加工で工程集約を披露する。また、自動走行ロボットなど生産性向上に貢献する自動化システムやCo2排出量削減への取り組みを紹介する。今回は技を尽くした「第18回(2023年)切削加工ドリームコンテスト受賞作品展」を開催し、同社ブースにて初お披露目する。

新たなる〝価値の幕開け〟をテーマに「超越精密加工」を提供
●ナガセインテグレックス

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SGX-126

 新たなる「価値」の幕開けと題して非熟練者でも再現性高く、自動化・省人化が可能な〝異次元の研削加工〟を提案するナガセインテグレックス。超精密加工を高生産性加工・高付加価値加工を創出する「超越精密加工」に高めていくノウハウに要注目だ。主な展示マシンは、昨年の発表以来、大反響をおこしている新世代のミドルレンジ高精度門型研削盤「SGX-126」や、生産性を激変させる超精密両頭研削盤「NSF-500WS」、砥石をAI観察して不具合を予測するAI砥面観察システム「GRIDE EYE」などのINCREDIBLEなマシン、周辺機器、ソフトなどを一挙展示!

徹底した熱変位対策で長時間連続加工でも安心な新マシンが登場!
●牧野フライス精機

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高精密CNC極小径工具研削盤「DB1」

 高精密CNC極小径工具研削盤「DB1」を当日リリース! このマシンの注目点は、駆動方式に〝同社初〟となるリニアモータを採用していること。直線軸(X,Y,Z)にスケールフィードバック、回転軸(A,W)にはダイレクトドライブモータを搭載し正確な位置決めと、高い割出精度を実現させている。徹底した熱変位対策により長時間に及ぶ連続加工時でも高い加工安定性を実現、砥石軸には5.5kWモータを使用し、従来機よりも幅広い工具径に対応。標準搭載の自動ワーク交換装置は最大520本(Φ3の場合)のワークを収納可能なのが嬉しい。大形の正面窓や、自動ワーク交換装置の搭載位置変更など、新デザインによる優れた視認性、作業性を実現。オプションとして、ワークの機内形状確認など、段取り作業に便利な着脱式カメラシステム「easy checker」を用意している。

生産性向上と省人化を実現するマシン
●牧野フライス製作所

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DA300

 高速、高精度、高信頼性が揃った5軸制御立形マシニングセンタDA300に40枚ワークパレットシステムと118本の工具マガジンを標準搭載し、最小のスペースで長時間の連続無人運転を可能にして展示するという同社。生産性向上・省人化対応を実現した部品加工に最適なオールインワンパッケージにも要注目だ。新たな「ポリゴンテーパ方式」パレット(HSKクランプ機構)による2面拘束機構を採用し、パレット脱着時の繰り返し精度向上と高い剛性を両立している点も嬉しい。パレットの配置や状態(レディ、加工完了、保留など)をわかりやすく表示した操作画面で、加工や払い出しのスケジュールを簡単に確認できるうえ、例外的な運用(特急品の割込み)にも柔軟に対応している。またホカホカの新製品も登場するらしいので要チェックだ!

「Vertex」シリーズの豊富なバリエーションを紹介
●三井精機工業

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Vertex55X Ⅲ

 今回の見どころは、〝最小の設置スペースで最大の加工エリア〟を実現した初代Vertexの特長はそのままに、精度・剛性にさらに磨きをかけ5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55 Ⅲ」。今回のマイナーチェンジはベッド剛性の向上と主軸熱変位補正機能のバージョンアップを重点としている。特長は、①2m×3mの設置スペースで最大φ750mm×高さ525mmのワークが積載可能。②自社製の傾斜・回転テーブルを採用。高精度で高速な割出しを実現。③工具やワークへの接近性が容易。④センタートラフで良好な切粉処理。⑤さらに強力になった主軸熱変位補正機能でZ軸の変位量は従来の約1/3に改善。⑥ベッド・コラム剛性の向上で微小線分送りによる3次元形状面品が向上。

加工時間短縮と加工品質を両立させるための取り組みを提案
●安田工業

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Vertex55X Ⅲ

 目玉となるのは、立形5軸機のフラッグシップ機、YBM Vi40のコンセプトを受け継ぎつぎつつより大型のワークに対応する次世代機「YBM Vi50」。独自の独自の機上計測機能を活用した高精度加工・工程短縮ソリューションを提案する。他にも、環境負荷低減マシン「PX30i」を展示。このマシンは定評ある高効率・高品質加工性能により、長時間の連続加工でも安定した精度で加工を行うことができるので工場の省エネルギー化、脱炭素化にもつながる。また、今回のMECTでは、主催者企画展示ゾーンにて「加工のスゴ技」をテーマに、高精度かつ高剛性な5軸加工に加え、機上計測による工程短縮が実現した圧倒的な省力化を実現する「YBM Vi40」で実加工を行う。

「カーボンニュートラルに向けた、マザックのデジタル製造ソリューション」がテーマ
●ヤマザキマザック

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INTEGREX i-200H S+ Ez LOADER 30

 今回は「環境への取り組み」「デジタル技術」「自動化対応」を組み合わせた総合的なアプローチを展開。主な出展機種は、「INTEGREX i-200H S+ Ez LOADER 30」。多関節ロボットや素材ストッカなど周辺機器との接近性・連携性を大幅に向上、省スペースな自動化システムの構築を可能としている。拡張性を高めたツールマガジンを採用し、仕様を向上させた下刃物台や、チャック爪自動交換装置のオプション搭載が可能。これらにより、ツールやチャック爪の交換作業に付随する機械停止時間を削減、連続運転性能を向上した。ティーチングレス協働ロボットを活用することで、省スペースな自動化システムの構築を可能としている。「Ez LOADER 30」では、専用ソフトウェア「Ez LOADER APP」を新たに開発。ワークナンバーを選択するだけで、ロボットを運用するために必要なデータをCNC装置から取得し、プログラムを自動生成する点は要注目!


「モノづくり」と「コトづくり」を融合
●碌々スマートテクノロジー

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Mega SSS(出展機はMega Ⅶ)

 創業120周年を迎え、本年10月から碌々スマートテクノロジーへと社名を変更し微細加工のソリューションカンパニーを目指している同社。今回の見どころは高精度承継微細加工機「Mega Ⅶ」。今回、表裏反転機構AWCロボット実装機として従来人が段取り替えを行っていた裏表加工にロボットによる〝表裏反転機構〟と〝ワークチェンジ〟まで可能とした自動化システムを提案。他にも同社が提唱する〝4位一体+ONE〟(最適な微細加工機・工具・ソフトウェア・環境を組み合わせ、さらにオペレーター要素をプラスすること)へのトータル提案によって生み出された展示サンプル群も見どころのひとつ。

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