牧野フライス製作所 生産性向上を追求した「部品加工技術展」を開催

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 牧野フライス製作所が去る12月7日~8日の2日間、同社富士勝山事業所(山梨県南都留郡富士河口湖町勝山)にて生産性の向上を追求する「部品加工技術展」を開いた。

 今回は昨年10月に名古屋で開催された「メカトロテックジャパン(通称MECT)2023」で発表した新製品5軸制御立形マシニングセンタ『DA500』を主体に、5軸制御横形マシニングセンタ『a500Z』+パレット搬送システム、自動化パッケージされた5軸制御立形マシニングセンタ『DA300』の加工デモを行ったほか、工場見学を行った。

生産性を追求した『DA500』誕生のきっかけ

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実機を見学

 2023年10月にリリースした新製品、『DA500』の特長はなんといっても非切削時間の短縮。主軸加速度、位置決め時間、工具交換時間、工具破損検出時間、パレット交換時間といった切削を行っていない時のあらゆる動作時間を大幅に短縮し、コンパクトな設計の機械に最大φ800mmワークの積載が可能であることだ。

 このマシンの開発における背景について同社では、「お客様から部品加工でのお困り事を2つ聞いている。ひとつは加工ワークが大きくなっても工場は大きく出来ないこと。ふたつ目は、加工工数が増えているが人手を増やすことができないこと。」と話す。

 これらのニーズに対応するため『DA500』が誕生したわけだが、加工ワークが大きくなっても工場が大きくできない課題に対して、今回、最小の設置面積で最大のワークが加工できるように開発している。設置面積は16.3㎡、最大ワークは直径800mm、高さ500mmの大きいワークを加工できるほど。

 また、加工工数が増えても人手が増やせない課題に対しては、無人で稼働する時間を増やして自動化する自社製のパレットマガジン仕様を用意している。今回展示しているパレットマガジンは5枚で、2つのパレットはφ800mmをのせ、残りの3つはφ550mmのワークが載せられる特殊な仕組みとなっていたが、他にも最大ワークがφ550mm×8パレット、φ680mm×6パレット(通常仕様)、φ800×4パレットと、設置面積はそのままに顧客のニーズに合わせて選べるパレットマガジンが魅力だった。

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パレット搬送システムによる自動化を推進。夜間および休日の無人運転が可能だ

 加工現場ではうっかり使用する工具を間違ったり、最大ワークよりも大きいワークを載せてしまうといったアクシデントと隣り合わせだが、同社ではそういったトラブル回避のために、パレットマガジン内にカメラを設置している。アラートで注意喚起をすることで干渉や加工不良を未然に防ぎ安心してマシンを使える仕組みがあった。

 同社が考えるFA(ファクトリーオートメーション)システム、FMSシステム(フレキシブル生産システム)についても説明があった。これらは、コンピュータ制御技術を用いて生産工程の自動化を図り、多品種少量生産に対応したフレキシブルな生産システムを指すものだが、同社では、「スケジューリングと工務管理が非常に大きなポイント。」と捉え、それらを実行する人材にも着目し、リスクの先読みをして操作をサポートする画期的な開発を行っていた。

 工場見学では、自動で切削加工を行った後の洗浄やバリ取りをしているマシンの様子など、高能率生産を目指した姿勢を示していた。また、同社製の専用機で摺動面に直接焼き入れをする現場も披露、温度変化を極力無くした高精度加工技術も来場者に見せることで、同社の徹底した機械作りについて理解を深めていた。

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移動式なので使い勝手が良い!

 他にも会場内ではマキノ技術サービスが提案する「移動式スラッジ除去装置マグネットタイプ」が展示してあった。これは、強力な磁力で液中の微鉄粉まで捉えクーラントを正常化するシステムでその効果は10μm以上の粉塵捕集効率は95%! 磁石を使用した特殊な構造を採用しているため、消耗部品はなく、機械から独立しているため、機械を止めずに設置やメンテナンスができる。また、キャスター付きで使いたい機械まで簡単に移動できるうえ、複数台の機械で兼用もできるというからありがたい。

 なお、同社では『makino Online』にて過去に配信したオンラインセミナで好評だったコンテンツを毎月6本セットにして販売している。(1視聴権:税込1,000円)

毎月の配信ラインナップの詳細はこちら↓
https://www.makino.co.jp/ja-jp/makino-online
 

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