「内需の掘り起こしをしていきたい」日本工作機械販売協会 賀詞交歓会を開く
日本工作機械販売協会(会長=髙田研至 井高社長)が1月10日、都内の第一ホテル東京で賀詞交歓会を開いた。
あいさつに立った髙田会長は日頃の感謝の意を表したあと、「コロナも5類に移行し通常の生活を思い出したが、世界的な地政学的な問題や為替の問題など不透明な時代が続く状況だ。世界の成長率が2.4%で日本は0.9%。米国、中国からも大きく落ちるということで今年は非常に厳しい経済情勢かなと言われている。」との認識を示したあと、「日本はデジタル化が遅れているといわれ、日本のものづくりが危惧されていると聞いているが、日工販では教育事業についてますます充実を図って内需需要の掘り起こしをしていきたい。」と期待を込めた。
来賓を代表して日本工作機械工業会の稲葉善治会長(ファナック会長)があいさつをした。この中で稲葉会長は、「本年の市況、受注見通しは昨年同様、世界情勢は不透明、不確実な状況が見込まれる中で、人件費高騰や人手不足に対応するための工程集約、自動化、カーボンニュートラル実現に向けた省エネ技術、AI、IoTを活用したDX、生産拠点の再構築に向けた取り組みなど、根強い需要が受注を下支えすると見込んでいる。日工販と日工会が車の両輪となって、お客様が求めるソリューションを提供し、日本の製造業の発展に貢献していきたい。」と述べた。
経済産業省製造産業局 安田 篤 産業機械課長が、「コストカット型の経済から投資も賃金も伸びる成長型の経済へ、が、今年の大きなテーマであると考えている。国内投資を促進すべくDX、GX、中小企業の国内投資を促進、支援する、また、中小企業の皆様が省力化投資を行って賃上げの原資を確保するメニューも取り揃えている。」と述べ、声援を送った。
乾杯の発声を日本工作機械輸入協会の金子一彦会長(三宝精機工業社長)が行った。宴もたけなわの頃、散会した。