「生産額5,000億を目指す」日本機械工具工業会が賀詞交歓会を開く
日本機械工具工業会(会長=五島 康 不二越 執行役員)が去る1月16日、都内の丸の内東京會舘(東京都千代田区丸の内)で賀詞交歓会を開いた。
会に先立ち、1月1日に能登半島で発生した大地震で亡くなられた方への黙祷が行われたあと、五島会長があいさつをした。この中で五島会長は、今年の目標について、「生産額5,000億を目指す。」と宣言し、その理由について、 「EV化によって新しい部品や新素材によって次世代の工具事業を見いだされることを期待している。また、自動車部品に限らず、その他の伸びる業種を見つけ出して、各会社が切磋琢磨をして受注生産を増やしていくということを目標にして5,000億ということを目指したい。」と力強く述べた。
また、本年開催されるWCTS世界切削工具会議についても触れ、「5月21日から開催するWCTC世界切削工具会議2024を成功裏に収めたい。今年のWCTCでは各国各エリアの工具生産額を取りまとめ、統一した工具事業をまとめるということを目標にしている。 当工業会ひいては会員会社の世界的な立ち位置を把握でき、日本国内だけではなく海外に需要があることが明確になるかと思う。さまざまな企画を準備している。」とした。
また、本年はJIMTOF開催年だが、これについて「最新の工具を世界に向けて発信するというチャンスの場になる。既に開催まで1年を切ったが、世界で評価される新商品をできるだけ多く出品していただきたい。」と期待を込めた。
来賓を代表して経済産業省産製造産業局 安田 篤 産業機械課長が、「昨年は大きな節目、潮目の変化があった年と認識をしている。国内投資さらには賃金の水準が30年ぶりの高水準になった。これまでのコストカット型の経済から、投資も物価も賃金も伸びる成長型の経済に変えていくというのが今年の大きなテーマであると考えている。そうした中で、昨年末には17兆円規模の経済対策の決定をした。その中にはDXあるいはGXに対する投資へのサポート、地域の中堅中小企業の皆さま方へ国内投資の支援、省力化投資を行う等のサポートメニューが用意されている。」とあいさつをした。
乾杯の発声を大沢伸朗副会長(オーエスジー社長)が行い、親睦を深めた。