岡本工作機械製作所 代理店を対象に「PSG会 支部連絡会」を大阪・名古屋・東京で開く

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 岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏、本社:群馬県安中市)は、去る2月7日に新大阪江坂東急REIホテル(西部支部)、同8日にメルパルク名古屋(中部支部)、同9日にベイサイドホテルアジュール竹芝(東部支部)で「PSG会 支部連絡会」を開いた。

(取材は東部支部)

 リモート参加で江連 国内営業部部長があいさつをしたあと、同社の概況について説明をした。それによると昨年度の売上は過去最高となり、今期においては「約10%増の500億円を目指す。」とした。工作機械部門の内外需比率については、「海外が57%、国内が43%となった。国内勢については今後、付加価値が高い高精度機種の販売に注力することで数値の押し上げを考えていく。」と述べたあと、業種別の受注状況についても触れ、「EV関係の増加に伴い、自動車が前年度よりも増えており、半導体と関連が強い産業機械、装置が増加した。主力製品になる平面研削盤の国内シェアに直結するので特に注力をしていきたい。」と意気込みを示した。

 また、サービスについても、「国内サービス員は、44名だが、今後も各エリアで増員を計画している。重要視しているのがサービス部品の即納率を上げること。また、機械のダウンタイムを減らすことに焦点を当てて対応していく。」と述べた。

 今期の取り組みについては下記の通り。

 (1)2024年度は前年並みの受注状況を予測。夏以降に上昇すると想定し種まきを行う。
 (2)引き続き好調業種である半導体装置、EV関連に積極的にアプローチを行う。
 (3)主力製品である平面研削盤のシェアアップ、丸物下降向けの研削盤の拡大、新型機種投入による新たな市場の開拓を行う。
 (4)SDGsを見据えた環境対応の自動化、省人化等の付加価値ある製品の提案を行う。
 (5)各種補助金事業、優遇税制、下取りキャンペーン等にてユーザー設備投資を後押しする。
 (6)アフターサービスの強化とマシンダウンタイムを減らす。
 (7)高効率検索、機上計測、自動・複合・省人化、その他周辺機器メーカーとのタイアップを含め引き続き〝検索革命〟を行って行く。

 続いて、「OKAMOTOの歴史と未来」、「脆性材加工の需要とOKAMOTO」、「EV産業における研削盤需要とOKAMOTO」をテーマに、同社若手営業担当者がそれぞれ説明をしたあと、同社の伊藤 取締役技術開発本部長兼営業本部長(以下伊藤取締役)が「2050年カーボンニュートラルの実現に伴うグリーン成長戦略 ~経済と環境の好循環を作るための産業政策~」をテーマに特別講演を行い、近未来に備える工作機械加工の可能性を説明し、参加者は熱心にメモを取っていた。

『〝創〟lution2025』で研削・研磨の可能性を追求

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石井社長

 石井社長から中期経営計画について説明があった。それによると、「現在2年目に突入した中期経営計画「〝創〟lution2025」において、研削・研磨の可能性を追求し、研削ソリューションサービスを総合的にユーザーに提供して顧客の価値を高めていくと同時に研削盤市場も高めていきたい。」との思いを述べた。

また、昨年11月に2030年3月期に目指す姿として「〝ビジョン2030〟を発表したが、弊社の強みは高いグローバルシェアを誇る平面研削盤、半導体材料用ポリッシャーである。この強みを活かして、工作機械事業については国外シェアを北米、中国、インドでさらなるシェアアップのために展開し、半導体装置についてはシリコン用化合物半導体材料のグラインダー、ポリッシャーの販売強化を行う。2030年には総売上700億円、営業利益16%の115億を目標にしたい。」と意気込みを示した。

 さらに長期ビジョンについて、「世界に類のない総合砥粒加工機メーカーとして、平面研削盤、真空ウエハー研磨装置でグローバル・No.1を目指す。また、株主資本利益率を17~18%を目指して連結配当性向を30%に持っていきたい。」と財務目標についての思いを述べた。

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伊藤取締役

 第二部の懇親会では、伊藤取締役があいさつをしたあと、「日本工作機械工業会が発表している1兆5000億円は昨年とほぼ同様の数字であり、市場規模でいうと非常に底堅いといえる。半導体装置の市場規模はリーマンの前のITバブルのときからみると倍になっている。これは日本製の半導体製造装置であり、日本製の半導体製造装置は世界の半導体製造装置の3割のシェアである。したがって半導体清掃装置業界も堅いところである。半導体装置の業界ではウエハーのメモリが挽回してきたので、ウエハーのICの生産量にアプローチする後工程などがかなりの引き合いになってきていると聞いた。これは良いニュースであるし期待できると思っている。」と明るい話題を提供した。

 乾杯の発声を植田機械の植田専務取締役が行った。参加者は親睦を深め、宴もたけなわの頃、散会した。
 

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