ユキワ精工 脱炭素社会の実現を『グリーンG1チャック』で実現!
近年、地球温暖化防止のためにCO2削減が課題となっている。自発的に社会的責任を果たす姿勢を打ち出したユキワ精工(社長=酒巻弘和氏 本社:新潟県小千谷市)。最近では、工具使用量や不良品の削減、サイクルタイム短縮等の効果が期待できるツールホルダー『グリーンG1チャック』が省資源・省エネルギーにつながる環境に優しいツールホルダーであることから、顧客がこの製品を購入した際、同社が顧客に代わって1本につき100円を国土緑化推進機構「緑の募金」へ寄付する取り組み「Go Green Challenge」を発表し、注目を集めている。
「Go Green Challenge」の開始期間は2024年3月1日から地球温暖化が解消されるまで。同社は「Go Green Challenge」における3つのチャレンジとして、① 加工における省資源・省エネルギーによりユーザーの利益を増やす、②加工改善によりユーザーの笑顔を増やす。③ 植林を進め、緑を増やす――――を挙げている。
酒巻社長はこの取り組みを始めたきっかけについて、「多くの企業がSDGsを掲げ、温室効果ガスの排出量を均衡させてゼロにするカーボンニュートラルの目標を打ち出しています。製造業は環境保全と密接な関係を有していますが、加工現場において環境負荷低減に意識が高まりつつある一方、同時に製品価格はもちろん、高効率と高品質も同時に重要視されています。〝Go Green Challenge〟の目的は、環境負荷低減に取り組むことを明確に示したうえで、生産の効率化を推進することでした。」と話す。
同社の『グリーンG1チャック』は、工具の使用量の削減、不良品の削減、サイクルタイム短縮等の効果が期待できる製品としてユーザーからの評価も高い。なお、同社のG1チャックシリーズは、長年培ったコレットチャックの技術を取り入れ開発されたもので、〝G1〟は〝グレードナンバーワン〟の意味が込められている。
「グリーンG1チャックの最大のメリットは切削工具の持ちが良くなり使用量が削減することから切削工具の購入金額が削減できることです。悩ましいビビリも抑制するので加工ワークの面祖度も向上するうえ、送り速度を上げられるので加工時間を短縮できますから消費電力の削減にも貢献できるのです。高い振れ精度、高い剛性、高い把握力を持つこの製品は、工作機械と切削工具の性能を最大限に引き出す能力を秘めています。」と優位性を示した。
ユーザーから「ありがとう」の声が喜び
~スーパーG1チャックは本年3月で30年!~
スーパーG1チャックが誕生して本年3月で30年――――。30年分、同製品の良さをユーザーが理解しているからこそロングセラーに繋がったともいえる。これらを象徴するように、2012年には、日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞受賞発表展グッドデザインエキシビション2012(GOOD DESIGN EXHIBITION 2012)にグリーンG1チャックがグッドデザイン・ベスト100に続き、GOOD DESIGN AWARDの特別賞『グッドデザイン・ものづくりデザイン賞』(中小企業庁長官賞)を受賞している。
「使って良かったよ! ありがとう!」の声が最大の喜びという酒巻社長は、昨年12月にG1チャックシリーズを活用しているエンドユーザーの声を集め、65枚のカルタにした『G1チャックカルタ ~65社成功事例集バージョン~』を発表した。同社の取引先も社内でカルタ大会を実施し、大いに盛り上がったと聞いた。
「お客様からお喜びの声を聞くことが一番嬉しい。お客様が弊社の製品を活用することで経済効果を実感し、笑顔が増えればこんなに嬉しいことはありません。その声を集めたのがカルタになったのですが、その中でも特長的なのは、BT40番の機械を使っている方の80%以上が、G1チャックシリーズを使用することのメリットとして面祖度向上と音の静かさを挙げています。これは私としても非常に嬉しいことでした。加工条件を上げつつ高い面品位も実現できるので経済効果を求められるお客様にとっては非常に活用しがいのある製品だと自負しています。」と笑顔を見せた。
Ecoなホルダ『グリーンG1チャック』とは!?
同社に寄せられた成功事例の一部は以下のとおり。
・刃持が良い。従来は150個が限界だったがグリーンG1チャックに変えたところ250個で加工可能になった。(自動車部品 量産加工)
・従来のツーリングでは、30分を要したアルミの肩削り加工が12分に短縮され、Rの加工面の挽き目が美しくなった。(光学・機器部品など精密加工)
・突き出し量150ミリの長いアルミ加工でもビビらない。安定的に加工ができる。(自動車試作部品・産業用ロボット部品の精密加工)
・本当に削っているのか心配になるほど静かで驚いた。(精密部品 量産加工)
「グリーンG1チャックは特にミーリングチャックから切り替えられたユーザーに高い評価を頂だいています。特に、切削条件を上げて追い込んだ加工時に力を発揮しますので、ぜひ試して頂き、確認をして欲しい。」と自信を見せる。
『グリーンG1チャック』の大きな特長は以下のとおり。
(1)高い触れ精度
他社と違いホルダにコレットをセットした状態で精度を保証。実際の加工に近い状態での測定であるため、実際の使用時に差が出る。
(2)高い剛性
横方向からかかる負荷に耐える力を示す高剛性。ミーリングチャックにも勝る高剛性を持つグリーンG1チャックはエンドミル加工において能力を発揮。
(3)高い把握力
グリーンG1チャックはダブルテーパーのコレットを採用。切削工具をしっかりと把握するので長時間にわたり安心して加工ができ、加工面も美しく仕上がる。
酒巻社長の目標は、「加工現場で『ユキワもってこい!』といわれること。」。現在、着々とファンを獲得している。
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