【入社式 社長訓示】アマダグループ/芝浦機械グループ/DMG森精機

「価値ある提案ができる人材に」
■(株)アマダ 代表取締役社長 山梨貴昭

240415アマダ社長 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 アマダグループ5つの会社に75名の新しい仲間を迎えることができ、大変嬉しく思います。皆さんは今日からアマダグループの一員として歩みだすことになりますので、アマダを取り巻く環境と今後の方向性についてお話しします。

 まず、私たちを取り巻く環境に目を向けますと、省力化やデジタル化、サプライチェーンの再編などを目的とした設備投資需要は底堅く推移しています。アマダグループの業績は、昨年度第3四半期までの累計で売上、営業利益、当期利益のすべてにおいて過去最高を更新しました。

 さらに、昨年5月に「中期経営計画2025」を策定し、新商品の投入によるシェア拡大と利益率向上、アフターサービス事業の強化、「AMADA GLOBAL INNOVATION CENTER(AGIC)」の活用など、目標達成に向けて全社一丸となって推進しています。また、サステナビリティへの取り組みとして、人材の育成分野にも力を注いでいきます。その核となるのが、8月より始動予定の「AMADA TECHNICAL EDUCATION CENTER(ATEC)」です。

 ATECでは、リスキリングや多能工化の教育を通じてエンジニアリング力のあるデジタル人材を育成します。今後の研修でもこの施設を活用する予定です。皆さんには個々のエンジニアリング力を高め、あらゆる部門で技術に立脚した活動に取り組んでもらい、お客さまに価値ある提案ができる人材になってほしいと考えています。

 皆さんには「グローバルで活躍できる力を身につけること」「アマダのエンジニアであるという意識を持つこと」「社会からの要望に耳を傾けること」を期待しています。アマダがさらに成長するには、グローバルでの拡大が必須です。世界中のお客さまと新たな加工技術の共創に挑戦してください。

 また、人手不足の問題、DXを活用した働き方改革、脱炭素社会に向けた商品開発など、多様な社会からの要望にも応えることができる人材になってください。

 最後になりますが、まずは、明日からの研修に今申し上げた3点を意識して取り組んでください。

 同期とともに切磋琢磨し合い、アマダグループを担う人材となっていただけるよう期待しています。

 成長した皆さんにお会いすることを楽しみにしています。

「社員一人ひとりの力が価値創出の原動力」
■芝浦機械(株) 代表取締役社長 坂元繁友

240415芝浦機械社長 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 当社は、1938年に大型工作機械を製造する「芝浦工作機械」として創業し、1961年に合弁、改称により「東芝機械」となり、2020年に「芝浦機械株式会社」へと社名を変更しました。

 創業以来、80年以上にわたり機械メーカとしての「ブランド」を作り上げ、社会の発展と、人々の豊かな暮らしの実現に貢献を続けています。

 昨年度までは、中期経営計画『経営改革プラン』を実行した重要な期間でした。『経営改革プラン』では、定量目標をステークホルダーにコミットし、内部構造改革を中心に、組織再編や新人事制度の導入などを核としたものとしました。主要な計画も概ね達成できましたので、次のステージへ向かうために、4月より2026年度を最終年度とする、新中期経営計画をスタートさせています。

 2030年度に3千億円規模の企業になることを目指して、経営改革プランで進めた内部構造改革の「成果」を刈り取るために、「攻め」に転じていくステージへと入ります。

 その意味でも大切なスタートとなる年です。また、そこに新戦力として皆さんが加わってくれました。

 芝浦機械グループの持続的成長のために、新たな視点、新たなアイデア、そして新たなエネルギーを、皆さんがもたらしてくれることを願っています。

 さて、皆さんの入社にあたり、「三つの話」をさせていただきます。

 一つ目は、『グローバル人財』について。
 二つ目は、『聞く力』について。
 三つ目は、『学ぶ姿勢』について。

 まず、一つ目は、『グローバル人財』についてです。現在、当社の売り上げの70%以上が海外となっており、海外駐在、海外出張および海外取引等、グローバルで活躍する人財が求められています。そのためには、語学力や相手の文化や価値観を尊重することが重要です。当社でも、グローバル人財育成にむけて、様々な取組を行なっております。それらを活用し、将来、当社のグローバルビジネスの成功に貢献できる人財となってください。

 二つ目は、『聞く力』についてです。相手の話に耳を傾け、理解しようとする姿勢やスキルが大変重要です。仕事をする上でのコミュニケーションやチームワークの根幹となります。上司や先輩の意見、感情に対して敏感に耳を傾け、相手の視点や立場に共感し、真摯に受け止めることが、信頼と連携を築く上で不可欠です。自分自身の成長はもちろんですが、職場全体の活性化にも貢献してください。

 三つ目は、『学ぶ姿勢』についてです。学ぶことによって、仕事における武器となる知識や技術が身に付けられ、皆さんのキャリア形成において、選択肢も広がっていきます。そして何より、自己肯定感が高まり、仕事に対しても大きなプラスとなります。

 結びになりますが、皆さんには芝浦機械グループの一員として、若い創造力を遺憾なく発揮し、新たな活力を芝浦機械グループに、吹き込んでいただくことを期待しています。

 社員一人ひとりの力が、芝浦機械グループの価値創出の原動力となります。ここにいる皆さん一人ひとりが、これからさまざまな経験を積み、成長することで、新しい力となってくれることを期待しています。

「世界中の仲間と対等なコミュニケーションを」
■DMG森精機(株)取締役社長 森雅彦

240415DMG森精機社長 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 これから皆さんとともに働き、一緒に成長していけることを嬉しく思います。

 皆さんは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて通学ができないなど、不安な時期もあったと思います。一方で、オンライン授業などでデジタルに親しんだり、自身について深く考え試行錯誤を続けたことは貴重な体験になったと思います。製造業においても、従来三現主義(現場・現物・現実)で現場志向が強かったですが、これを契機に、一層デジタル化が促進され、生産性が向上しました。

 当社は、DXを用いて工程集約、自動化を促進し、グリーン・トランスフォーメーション(GX)を実現することを マシニング・トランスフォーメーション(MX)と位置付け、世界中のお客様の生産性向上、サステナブルな社会の実現に貢献しています。高精度な機械を作り、場所・中間在庫等の無駄を削減し生産性向上を追求する工作機械産業は、頑張れば頑張るほど世の中のためになる産業です。さらに、工作機械の鋳物を再活用する工作機械の製品ライフサイクル全体を通したサーキュラーエコノミーへの取り組みを進めています。

 工作機械は長年お客様にご使用をいただくため、製品を出荷して終わりではありません。当社はグローバルで直販・直サービスをしており、納品後も直接お客様の様々な情報をお聞きして対応することで、より良い製品が開発できるようになります。また、社会やお客様のニーズの変化とともに、10年おきに大きな技術革新が起こります。

 当社は1948年に創業以来コツコツとやってきて、技術のブレイクスルーに対応した製品・技術を開発してきました。新しい技術が出てきたときはチャンスと捉えて楽しむことが重要です。工学部や高等専門学校出身の方は、旋盤で実習を始めたと思いますが、時代に即するためには、最新の工作機械で学習することが重要です。その一環として、奈良女子大学工学部の学生に最新のAM機を用いた講義・実習をサポートしています。

 現在、2023年を初年度とする3ヵ年の「中期経営計画2025」において、当社の数字や技術の方向性などについて決めています。天変地異など予見できないリスクに直面したり、先の見通せない時代と言う人もいますが、いかに生き延びるか、将来どうなっていきたいかを常に考えていきましょう。

 経営理念の一つに「よく遊び、よく学び、よく働く」を掲げています。“よく遊ぶ”ためには、心身共に健康であることと、やりたいからやるという自由な心が重要で、それがクリエイティブでバランスよく仕事をすることにつながります。“よく学び”については、変化し続ける技術や市場環境の過去を知りながら、常に最新の技術を通して学ぶことが大切です。よく遊び、よく学んだ上で、休むときはしっかり休み、生産性を高めて働きましょう。

 当社には全世界で59国籍・約13,000人の社員が働いています。英語を身に付け、ヨーロッパはじめ世界中の仲間と対等にコミュニケーションを取り、サポートしあっていきましょう。技術など仕事面は当然ながら、趣味などプライベートにおいても英語で情報を得ることは、人生の幅を広げることになります。国籍・性別・職種・考え方それぞれでダイバーシティに富む人材に拠ってシナジーを生み出し、多様な業種・地域のお客様に、一層高付加価値な製品を提供していきましょう。仕事を通して人生を豊かなものにし、充実した人生を送ってください。

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