DMG森精機 豊富な計測機能を有するテクノロジーサイクル「Measuring Pro」を開発
DMG森精機はこのほど、豊富な計測機能により段取り時間を短縮するテクノのロジーサイクル「Measuring Pro」を開発した。
テクノロジーサイクルとは、①機械本体、②切削工具や周辺機器などのオープンイノベーション、③組込ソフトウェア、④CELOSなどのHMI(Human Machine Interface)を融合させた同社のソリューション。
テクノロジーサイクルを用いることで、これまで専用機や専用プログラム、特殊な工具で行っていた加工・段取り・計測を、汎用的な工作機械や標準的な工具・治具などで、誰もが簡単に素早い立ち上げと高い品質の加工や計測を実現することができる。
近年、ワークの複雑化・高精度化に伴い、計測工程も複雑化・高度化している一方で、多くのユーザーは、計測を行う際、Gコードの入力や専用のマクロプログラムを作成して対応している。この場合、ワーク座標などの計測・補正に必要な機械システム変数を調べるためにマニュアルを確認する手間や、作成したプログラムの計測動作や計測結果が正しいか確認を行う手間が発生する。
こうした課題を受け、同社ではこれらの課題を解決するために、計測プログラム作成のDXを実現するテクノロジーサイクル「Measuring Pro」を開発、Measuring Proは、計測プログラム作成におけるオペレーターの負担を軽減することができる。
例えば、搭載している16種類の計測サイクルでは、すべて対話形式のガイダンスに従い必要項目を入力するだけでプログラムを作成することが可能となるため、都度マニュアルの確認やマクロ プログラムの作成が不要になり、プログラム作成時間を大幅に短縮できる。
また、補正フィードバック機能に より自動で補正値が入力されるため、安全かつスムーズに補正作業を行える。プログラム作成Dだけでなく、補正の自動化までを実現するMeasuring Proによって、顧客の生産性向上、サステナブルな生産に貢献する。
▼Webサイトに動画を公開している▼
https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=6853
主な特長
(1)16種類の豊富な計測サイクルを搭載
●一般的なXYZ面計測のほか、シャフト計測や回転軸位相計測といった複雑な計測にも対応
■XYZ面計測 ■平面測定 ■面角度計測 ■球計測 ■溝・リブ計測 ■取り代計測 ■回転軸位相計測 ■傾斜角度計測 ■コーナー計測 ■任意角度コーナー計測 ■円弧計測 ■プローブキャリブレーション ■シャフト計測 ■ポケット・ボス計測 ■穴・ボス計測 ■Zキャリブレーション
(2)対話形式のガイダンスに沿って必要項目を入力すると計測プログラムが完成
●プログラム作成時間を大幅に短縮可能
例えばワークの平行出し用マクロプログラム作成に60分かかっていた作業が、Measuring Proによりおよそ2分で完了。
(3)補正作業を安全かつスムーズに実施可能
補正フィードバック機能により、自動で補正値が入力されるため、補正作業をスムーズに行えるかつ入力ミスを防止する。アラーム停止機能により、設定した上限値と下限値を超えた場合は機械停止するため干渉事故を未然に防止する。