【INTERMOLD2024(大阪)】注目企業はココだ!
「INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展2024」(主催=日本金型工業会/テレビ大阪)が本年4月17日(水)から19日(金)までの3日間、インテックス大阪で開催する。会場内では最新設備や金型設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る注目のソリューションが展開される。INTERMOLD(大阪)の注目企業を掲載する。
(あいうえお順:アマダグループ/ダイジェット工業/大昭和精機/日進工具/ブルームノボテスト/牧野フライス製作所/モルディノ/安田工業)
未来につなぐデジタルソリューション
●アマダグループ
アマダグループからは、アマダマシナリーとアマダプレスシステムが出展。アマダマシナリーは、研削加工のデジタル化や自動工具交換・被加工物交換ロボットを搭載した自動化マシンを提案。注目は、独自の映像技術を活用したデジタルプロジェクターを搭載したデジタルプロファイル研削盤「DPG-150」。一方のアマダプレスシステムは、EV用電装部品の高速・高精度加工に対応した順送プレス加工自動化システムを提案する。新開発のECO&SILENTリリース機能を搭載した初お披露目となるレベラフィーダ「LCC03KR5」はエア消費量を大幅に削減!
ストライクドリルを活用した改善事例に注目!
●ダイジェット工業
今回は、多様化、難削化する被削材に適応し、ユーザーの加工改善につながる高能率・高性能な最新MC加工用工具(金型加工用工具・ドリル)を中心に出展。主な出展製品は、EXSKSシリーズ、ストライクドリル、エアロチッパーミニ、頑固一徹、M12下穴加工用TAドリルだが、注目したいのは、「〝ストライクドリル〟を使っての改善事例」を漫画にし、現場が喜ぶ工具選びをより身近にしたこと。好評の「頑固一徹」からは用途に合わせた様々なヘッドをダイジェット初心者にも伝わるよう構成したコンセプトカタログは要チェック!
初披露の新製品も登場!
●大昭和精機
深穴ボーリングや、長い突き出しによる加工による面精度の問題を解消するBIGスマートダンパーを展示。この製品は、内部に特殊なダイナミックダンパーを設け、びびりを瞬時に減衰する優位性を持つ。高い防振効果で従来の5〜6倍の加工能力が向上し、防振ダンパー内蔵のEWN仕上げボーリングヘッド、SW荒用ボーリングヘッドも充実している。CKコネクションタイプの連結で、突き出しの長いボーリングにも安定した穴加工を実現する優れものである。他にフェイスミルアーバFMH型や旋盤用内径ボーリングバータイプ、旋削用のターニングアダプタも各種カートリッジを取り揃え、刃先に近い位置にてビビリを抑制し、安定した旋削加工を実現! 他に初披露の新製品も用意している。
精密・微細金型加工に役立つ各種小径エンドミルがズラリ!
●日進工具
同社の見どころは新製品とともに精密・微細金型加工に役立つ各種小径エンドミル。特に注目したいのは、高能率レンズ形3枚刃エンドミル「MLFH330」。この製品の特長は底刃Rを外径サイズ以上に大きく取り、3枚刃の採用とともに高能率な加工を実現したことだ。他にも70HRCまでの高硬度鋼に対応する無限コーティングプレミアムPlusシリーズ スクエアエンドミルMHDSH445・MHDSH645を紹介。3月に規格拡大し、サイズ間の補完と刃長を最大で外径の5倍まで展開している。新技術を紹介するテクニカルワークショップを4月19日、11時から開催する(要事前登録)。
機上で加工品質をモニタリング「フォームコントロールX」
●ブルーム-ノボテスト
加工後のワークを機上で測定し、品質評価ができるソフトウェアが人材不足の課題までも解決! 注目は、今春発売開始予定の「フォームコントロールX(エックス)」。この製品の特長は、機外の測定機への運搬やセットアップ作業を大幅に削減すること。また、測定結果から工具摩耗補正を変更することができ、ワークを取り外すことなく自動での追い込み加工が可能になる。加工後に自動で測定プログラムを起動する「オートメーション機能」で機上測定の無人化を実現。また、3Dモデルの自動認識とパスの最適化機能により、専門的な測定スキルが無くても導入可能だ。測定結果はウェブからアクセスが可能になり閲覧する時間と場所の制限も無くなった。
「金型加工におけるお困りごとを解決するきっかけ作り」がテーマ
●牧野フライス製作所
「金型加工におけるお困りごとを解決するきっかけ作り」をテーマに、ワイヤ放電加工機U6、NC放電加工機EDGE3i、立形マシニングセンタ V56i PLUSの3機種を出展。注目製品はワイヤ放電加工機「U6」。近年、ワイヤ放電において高速かつ加工回数の少ない加工が求められているが、「U6」は、この市場の要求に応えるためワークの上下にノズルを密着させた密着加工において圧倒的な加工速度を実現した。また、上下のノズルを離した加工においても高速に加工する。さらに、機械本体の優れた剛性により加工中のワイヤ電極線のたわみを抑え、1回の加工で高い真直精度を実現したことにより、加工回数を削減し、加工時間とランニングコストを低減した。展示内容は同社特設サイトにて4月10日(水)より順次公開!
「金型加工のトータルソリューション」を提案
●MOLDINO
超硬エンドミル、刃先交換式工具、超硬ドリルなどの切削工具とワークを展示。注目は新商品 深彫り加工用ボールエンドミル「EPDBPE-ATH」のフリーネックタイプ。この製品は、大物ダイカスト金型、鋳造金型、プラスチック金型の深部加工に対応する。首部に段差がないため壁面への干渉リスクを低減し、工具が加工部に届かない時に突き出し量を調整できるので深彫り加工の工具集約を求める方に最適だ。他にも高硬度鋼加工用高送りラジアスエンドミル「EHHRE-TH3 mini」や、グラファイト電極加工に最適なエポックHDコーティングディープエンドミルなど、新商品を多数展示する。金型製造の全体工程を考慮した上で課題のポイントを押さえ、新製品や最新のアプリケーションを交えて「金型加工のトータルソリューション」を提案。
「YASDA=精度だけじゃない、使いやすさも1歩さきへ」がテーマ
●安田工業
金型加工から部品加工まで、荒加工から仕上げ加工まで幅広く使える汎用3軸立形マシニングセンタとして好評のフラッグシップ機「YBM 950V Ver.V」を出展。医療機器、半導体製造装置、次世代自動車など最先端の製造現場で高度なユーザーニーズを充分に満たす能力を発揮する。今回のテーマは「YASDA=精度だけじゃない、使いやすさも1歩さきへ」とし、YASDAオリジナルの加工支援ソフトであるEz-MePRO、ワンタッチ演算、プロファイル計測、Navi-calの実演展示を行う。実際に操作体験ができるコーナーを設けており操作性も体感できる。様々な加工ワークを展示し、最新の高精度加工事例を提案する。