NaITO オールインワン事業が進展!

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説明をする坂井社長

 NaITO(社長=坂井俊司氏)が4月26日に2024年2月期(2023年3月1日~2024年2月29日)の連結決算を発表した。

 当期における同社を取り巻く企業環境は、車載半導体不足の緩和により自動車生産の回復がみられたものの、原材料価格・エネルギーコストの上昇による企業収益の圧迫や海外景気の下振れリスクなどの要因により、先行きは不透明な状況で推移した。

 このような状況下で同社は、「中期経営計画Achieve2025」(5カ年)の3年目として重点施策の着実な実行に努めてきた。2023年3月には、ユーザーを見据えた設備・機器等の販売統括部門として営業推進部を新設した。また、業容拡大、BCP(災害等緊急時における事業継続計画)対策および物流の2024年問題への対応として、同3月に中部物流センターを愛知県名古屋市瑞穂区から中川区に移転し、同8月には東日本物流センターを東京都北区から群馬県太田市に移転させた。同10月には、国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2023」に出展し、「“削る・測る・繋ぐ”の新時代」をテーマに、製造現場の効率化に役立つ商材を中心に顧客へ提案した。さらには海外拠点のあるベトナム・タイ・中国において、中期経営計画の重点施策を着実に実行し、事業拡大に努めた。

 この結果、当連結会計年度における売上高は440億64百万円(前年同期比0.9%減)、利益面では移転関係費用の計上もあり、営業利益5億5百万円(前年同期比43.0%減)、経常利益5億52百万円(前年同期比40.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億45百万円(前年同期比52.8%減)となった。

 今後の見通しについては、物価高・人手不足、自動車メーカーにおける自動車認証試験不正問題による自動車関連の生産減少および中国の景気減速などの要因により、先行き不透感が続くものと予想される。このような中で、同社は中期経営計画の達成に向け、2025年2月期(2024年3月1日~2025年2月28日)の売上高は475億円、営業利益は9億円、経常利益は9億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利益6億3千万円を見込んでいる。
 

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