DMG MORI 最大の超大型5軸マシニングセンタ 「DMU 1000 SE」主要大型部品の内製化に自社製品を導入し、生産性向上を実現

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超大型5軸マシニングセンタDMU 1000 SE

 

 DMG森精機は、伊賀事業所の第3精密加工工場(三重県伊賀市)に、フロンテン 工場(ドイツ・バイエルン州)で生産された超大型5軸加工マシニングセンタ「DMU 1000 SE」を導入し、生産性向上を実現した。

 欧州におけるグループ最大の開発・生産拠点であるフロンテン工場内にあるXXLファクトリーでは、大型ワークの加工に最適な大型5軸加工機を生産している。大型機は軸の移動距離やワークの重量が大きくなるぶん、高い精度を実現する技術力が求められる。

 「DMU 1000 SE」は、門型構造を採用しており、高い加工精度と剛性を実現する大型5軸加工機「DMU 600 P」をベースに、テーブルを2つ配置可能な特別仕様(Special Edition)。テーブル連結時には、最大13,000㎜の大物鋳物の加工が可能だ。

 1回の段取りで穴あけ加工とミーリング加工を行い、大型ワークの工程集約を実現する。多くの門型の大型機では、カバーが無く、加工エリアがむき出しになっており、作業者の安全が十分に確保されていないが、本機はフルカバー構造のため、機外への切りくず・クーラント飛散がなく安全に加工を行うことができるため、穴あけ・タップ加工も高圧クーラントを使用することで、切りくずを分断し、効率よく加工が可能である。また、C軸付きのZ軸ラムには柔軟性の高い交換式ミーリングヘッドを搭載しており、B軸ミーリングヘッドを搭載した同時5軸加工により、高効率な加工を実現する。

 同社では、工作機械に使用するベッドやコラムなど大物鋳物部品の加工には、従来、他社製の大型5面加工機5台と大型研削盤4台の合計9台を使用していたが、第3精密加工工場の稼働に伴い、同社製の「DMU 1000 SE」 3台に順次置き換えるとしている。

 高精度な「DMU 1000 SE」と蓄積された豊富な加工ノウハウにより、同社の複合加工機 「NTX 2500 2nd Generation」に使用するベッド(ワークサイズ: 4,570 x 2,070 x 928 ㎜)の加工では、従来と比較して、加工時間が約1/3へと削減された。

 同社では、内製部品の生産において自社の設備を導入し、DXを用いて工程集約、自動化を促進し、GXを実現。マシニング・トランスフォーメーション(MX)の推進を通して、リーンなプロセスを構築し、経営資源の最適化、CO2排出量の 削減へと貢献する方針。

DMU 1000 SE の主なベネフィット

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高出力主軸による高効率ミーリング加工


(1)垂直方向に移動可能な高性能ラム(Z軸)とクロスビーム(W軸)を備えた門型構造

(2)高速かつ高加速度の軸送りによる高い動的性能により、非切削時間を短縮

(3)テーブル連結時には最大長さ13,000㎜のワークに対応

(4)最大積載質量が1テーブルあたり最大40,000 kgまで搭載可能

(5)最大工具径 400㎜、最大工具長さ 900㎜までに対応し、243本の工具収納が可能な大容量ホイール式マガジンを4基搭載

(6)C軸一体型のZ軸ラムに搭載した交換式ミーリングヘッドにより、同時5軸加工用のB軸ミーリングヘッドや高トルク仕様のギヤ駆動式B軸ミーリングヘッドを使用し、さまざまな加工に対応可能。

(7)テーブル両サイドに設けた傾斜により切りくずの排出性を向上させ、ピット内のチップコンベヤにより、側面から機外背面へと切りくずを排出

↓DMG MORI ポーランド工場(ファモット)でのDMU 1000 SE据付の動画を公開↓
https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=5761


 

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