マザック財団 「2023事業年度 研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成」を発表

240603マザック財団
式典の様子

 

 マザック財団(理事長=棚橋祐治氏)は、2023事業年度(2023年4月~2024年3月)の研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成の対象が決定したことを発表し、5月22日に表彰式を行った。

2023事業年度 研究助成/優秀論文表彰/国際会議助成の内容

 2023年9月1日~11月30日の募集期間に大学や研究機関などからの応募を受付け、審査を経て研究助成23件、優秀論文表彰17件、国際会議助成2件の計42件を選定した。

(1) 研究助成
 申請総数50 件の中から23 件を研究助成対象に選定した。
 ■代表例:名古屋大学 助教 李 炅耆(イ キョンキ)
 

【研究テーマ】
『サーボ情報による工具-工作物間接触検知を利用した工作機械の幾何誤差同定方法の
提案』

【内容】
 工作機械での加工高精度化のための幾何誤差の同定には、ミクロン単位の位置を測定する必要があり、現状では高価な測定器具や装置が必要である。そこで、工具-工作物間の接触検知技術に着目し、工具が工作物に接触する瞬間の機械サーボ情報より接触位置を推定することで、機械位置を高精度に測定する手法を研究する。さらに、それにより得られた複数の機械位置情報から工作機械の幾何誤差を高精度に同定する手法につなげていく。

(2)優秀論文表彰
 応募総数24 件の中から17 件を優秀論文表彰に選定した。
 ■代表例:名古屋大学 准教授 早坂 健宏(ハヤサカ タケヒロ)

【論文のテーマ】
『超多刃エンドミルと高速高出力工作機械を用いた新しいびびりレスミリング戦略の提案』

【内容】
 超多刃エンドミルと高速高出力主軸を有する工作機械を利用した新しいびびり振動抑制方法を提案している。具体的には、安定限界線図の無限安定領域を利用した加工方法である。刃数の多い工具ほど無限安定領域がより低い回転速度に移動することを利用し、超多刃である20枚刃のエンドミルを想定して、計算および実験により無限安定領域が23,300min-1 以上となることを求めた。そして、20枚刃の超多刃エンドミルを高速高出力主軸を搭載している5 軸加工機に取り付け、航空機部品を想定しA7075に対する切削実験を行い、軸方向切込み110mm、径方向切込み2mm、送り速度13200mm/min、回転速度33000min-1 において、びびり振動を起こさずに加工能率2904cc/min の高能率な加工を実現した。

(3)国際会議助成
 2件の申請の中から2件を国際会議助成対象に選定した。
 

moldino_banner

 

 

intermold2024_名古屋