【注目の技術】故障の予兆を早期発見し、ダウンタイムを大幅に短縮するヘルスモニタリングサービス「WALC CARE」

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WALC CARE KIT

 

 DMG森精機は、グループ会社のWALCが提供する、工作機械の予知保全を行うヘルスモニタリングサービス「WALC CARE(ウォルク ケア)」を工作機械に搭載することで、機械故障時のダウンタイムの最小化を実現している。

 WALCは2022年に設立され、AI・IoT・クラウドコンピューティングを中心とした先端技術を用いて、製造業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するソフトウェアサービスを開発・提供している。同社では顧客の生産性向上を通して、サステナブルな社会を実現するために、マシニング・トランスフォーメーション(MX)を推奨している。

 MXにおいては、工程集約・自動化を通してグリーン・トランスフォーメーション(GX)を実現し、その一連の工程をDXすることが非常に重要として捉え、今回開発したWALC CAREは、主軸や送り軸の異常予知診断を定期的に行い、レポートする機能により、 故障の早期発見や予知保全を行い、機械のダウンタイムを短縮することが可能となった。

 同社の設備機の事例では、定期的な診断をすることにより、作業者が異常に気づく5ヵ月以上前に、ボールねじのサポートベアリングの異常を検出した。ベアリングの不具合がボールねじの故障の原因となる場合もあるが早期発見の結果、最適な部品交換によりコスト削減が可能になった。また、既存の工作機械への搭載も1時間以内に完了するため、既存の設備でもすぐに利用できる。

 WALC CAREを活用することで保全作業をDXすることができ、工作機械を正常な状態でより長く使用できるため、顧客の生産性向上やサステナブルな社会の実現をサポートする。

主な特長

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WALC CARE KIT設置イメージ(INH 63)

 

(1)主軸・送り軸の異常予知診断
 ●簡単な診断で機械の状況を把握し、故障の予兆を早期発見
 ・WALC CAREは作業者が異常に気付く5ヵ月以上前の予兆を検出可能で早期発見および予知保全によりダウンタイムを短縮。
 ●収集したデータに基づき正確な診断を実施
 ・WALCクラウドにデータを収集し、診断結果の膨大なデータをもとに機械の異常を検知。出荷前の機械データと比較した診断も可能。

 ●Webアプリケーションにて診断結果を確認
 ・故障発生前後の状況を比較できるため、生産プロセスの改善に貢献
 ・定期的な診断結果レポートにより、故障の予兆を確認

(2)導入作業も簡単
 ●WALC CARE KITを既存の工作機械に取り付けるだけなので、1時間以内にセッティングが完了。
 ●お客様はプログラムを実行するだけで機械の状況を診断可能、診断用プログラムは同社から提供。
 ●シーメンスNC、ファナックNC搭載機であれば他社製の工作機械にも対応可能。

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(搭載可能機種:2024年5月現在)
 

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