ロボ切削加工の用途拡大へ、トライエンジニアリング・イワタツールなど8社が研究会
2024年08月06日
トライエンジニアリング(名古屋市守山区、片山誠二社長)、イワタツール(同、岩田昌尚社長)など8社が7月4日、切削加工用ロボットシステムの市場拡大を目指し「ロボット加工技術研究会(Robot Machining Technology Symposium)」を発足したと発表した。8社が必要な知見を持ち寄り、産業用ロボットを使った切削加工の用途や市場の拡大を目指す。
愛知県常滑市で同日開幕した展示会「ロボットテクノロジージャパン2024」に合わせ、愛知県国際展示場で開かれた会見で、岡丈晴トライエンジニアリング専務は「(ロボットを使った切削加工は工作機械での加工に比べ)汎用性が高く、リーズナブルにできる。欧州では航空機や船舶などの生産現場でロボットの切削加工が広まっている」と話す。自身も12年前から取り組んでおり、今後はさらにニーズが高まるとの見通しを踏まえ、「さまざまな企業や研究者に参画してもらい、市場形成の一翼を担いたい」と述べた。
研究会には、発足に携わったトライエンジニアリングとイワタツールの2社に加え、ロボットメーカーのファナックと安川電機のほか、ジェービーエムエンジニアリング(大阪府東大阪市)、田野井製作所(埼玉県白岡市)、フジBC技研(名古屋市瑞穂区)、レニショー(東京都新宿区)が参加する。同一の研究会に複数のロボットメーカーが参加するのは異例という。加工に最適なロボットや工具、機器などの選定や技術について、研究を進める考え。同研究会のトップや事務局の所在地、開催の頻度などは今後詰める。