サンドビック・コロマント 「耐熱合金/チタン合金 加工セミナー2024」を開く
サンドビック・コロマントは、2024年9月5日、6日の2日間、名古屋中川区のサンドビック・コロマント・センターにて「耐熱合金/チタン合金 加工セミナー2024」を開催した。
このセミナーは、耐熱合金およびチタン合金に特化した最新の切削技術とソフトウェアを融合した次世代の加工ソリューションを紹介するもので、実際にこれらを加工するユーザーを中心に約40名が参加した。
セミナー冒頭の挨拶で箕輪賢太郎Aerospace推進部部長は、「耐熱合金やチタン合金は、加工が難しい難削材として広く知られているが、近年では部品の複雑化に伴い、これらの材料を効率的に加工するためのノウハウがますます重要になっている。本日のセミナーでは、講習と実際のデモンストレーションを通じて、皆様の加工現場に役立つヒントを提供できれば幸いである。」と述べた。
セミナーは4つのセッションで構成され、各セッションで具体的な技術とその応用方法が詳しく解説された。最初のセッションでは、CNCマシンシミュレーションソフトウェア「VERICUT」を使用し、グラフ機能を用いた加工条件の分析から、VERICUT FORCEを使用した最適化までのプロセスが紹介された。次に旋削加工の幅広溝加工ソリューションとして、外径幅広溝加工を丸溝チップで安全かつ効率的に加工するツールパスソリューションが解説され、VERICUT FORCEを使用することでさらに加工を最適化する事例が実演された。続いて、転削加工のポケット加工ソリューションと実削を交えて紹介された。
最後にソリッド加工のブレード加工ソリューションとして、ブリスクやポケット加工等の工具突出しの長い加工における生産性向上と、最新工具を用いたブレード翼面削り出しの安定かつ高精度加工が紹介された。
セミナー中にも、多くの参加者の方が講師やスタッフに質問を投げかけ、活発なディスカッションが行われた。参加したお客様からは、多くのポジティブなフィードバックが寄せられ、参加者の一人は、「デモ加工と商品説明が充実しており、新製品について知ることができた。今後の加工の参考にしたい」と述べ、今後もこのようなイベントの開催を期待する声が多く聞かれた。