日本ロボット工業会 2024年7~9月期 マニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる
ロボット工業会がこのほどまとめた2024年7~9月期のマニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績は次のとおり。
■業況
2024年7~9月期は、受注額が対前年同期比9.4%の増加、生産額が同8.4%の減少となった。受注状況をみると、電子部品実装機は底打ち感が鮮明になりつつあり、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも回復の兆しがあることで、受注台数、受注額ともに実に8四半期ぶりに増加に転じた。
出荷実績をみると、国内向けは、電気機械製造業向けが主要用途である電子部品実装用で減少、自動車製造業向けが溶接用を中心に増加した。用途別では溶接用が大幅増、半導体用も下げ止まりとなった。輸出はマテハン用やスポット溶接用が大幅に減少したものの、実装用や半導体用が大幅に増加した。アジア向けは底打ちに向かう一方で、欧米では減少が続いている。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
■受注
・受注台数(台) : 41,013(前年同期比+0.2%) 【8四半期ぶりの増加】
・受注額(億円) : 1,762(同+9.4%) 【8四半期ぶりの増加】
■生産
・生産台数(台) : 41,386(前年同期比▲12.7%) 【7四半期連続の減少】
・生産額(億円) : 1,763(同▲8.4%) 【6四半期連続の減少】
■出荷
・総出荷台数(台) : 43,283(前年同期比▲10.3%) 【7四半期連続の減少】
・総出荷額(億円) : 1,810(同▲5.8%) 【6四半期連続の減少】
―国内出荷台数(台): 10,924(同+11.2%) 【6四半期ぶりの増加】
―国内出荷額(億円): 502(同+9.7%) 【3四半期ぶりの増加】
―輸出台数(台) : 32,359(同▲15.8%) 【7四半期連続の減少】
―輸出額(億円) : 1,308(同▲10.6%) 【6四半期連続の減少】
■国内出荷内訳
[業種別]電気機械産業向け
・国内出荷台数(台) : 3,380(前年同期比▲+8.3%) 【5四半期ぶりの増加】
・国内出荷額(億円) : 150(同▲2.3%) 【5四半期連続の減少】
[業種別]自動車産業向け
・国内出荷台数(台) : 3,573(前年同期比+21.2%) 【2四半期連続の増加】
・国内出荷額(億円) : 163(同+23.8%) 【2四半期連続の増加】
■輸出内訳
[用途別]電子部品実装用
・輸出台数(台): 3,331(前年同期比+21.1%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円): 527(同+19.2%) 【2四半期連続の増加】
[用途別]溶接用
・輸出台数(台): 7,779(前年同期比▲19.2%) 【4四半期連続の減少】
・輸出額(億円): 195(同▲22.7%) 【4四半期連続の減少】