DMG森精機 伊賀事業所、2024年度「デミング賞」を受賞
DMG森精機は、このほどグループ最大の生産拠点である伊賀事業所(三重県伊賀市)が2024年度の「デミング賞」を受賞したと発表した。この賞は、戦後の日本に統計的品質管理を普及させ、日本製品の品質を世界最高水準に押し上げた故ウイリアム エドワーズ デミング博士の業績を記念して1951年に創設されたTQM(Total Quality Management)に関する世界最高ランクの賞。
同社は1999年にISO9001の認証を得て以来、その内容の維持発展に努めてきた。グローバルで統一された品質管理システムを導入し、製品プロブレムレポート(PPR)により不具合情報のデータベース化と 早期解決、工場・新機種開発へのフィードバックを行っている。また、社員による日々の業務での「改善提案」制度など、同社独自の取り組みを行ってきた。次のステップへの飛躍を目的に、2017年からTQMを 導入・推進する中で、TQMの本質である「顧客志向」の重要性を再認識した。
同社では、顧客に高品質な製品・サービスを提供し、企業として持続可能な成長を実現するために最も重要な基盤の一つは、社員のモチベーションを常に高く保ち、イノベーティブな集団であり続けることだと考えており、同社には様々な言語・国籍・性別・専門分野を持つ、59国籍・約13,000名の社員が働いている。
同社では、多様性に富んだ組織が団結し、変化する事業環境に機敏に対応し、世界中の子役の多様なニーズに対応するためには、強固な基盤を構築することが重要としており、そこで、2030年にありたい姿を実現するための礎を作る期間として、2023年から3ヵ年の「中期経営計画2025」を策定した。その中核として、DXを用いて、工程集約・自動化を促進し、GX(グリーン・トランスフォーメーション)を実現する仕組みをMX(マシニング・ トランスフォーメーション)と位置づけ、全社でTQM推進に一層取り組んでいる。
なお、本賞の授賞式は、11月13日(水)に東京・大手町の経団連会館にて行われる。