ヤマザキマザック 令和6年秋の褒章 社員が「黄綬褒章」を受章
ヤマザキマザックグループ(本社:愛知県丹羽郡大口町)に勤務する藤澤隆一氏が、令和6年秋の褒章において「黄綬褒章」を受章した。
「黄綬褒章」は農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して与えられる褒章で、藤澤氏は1984年に入社後、工作機械の組立に30年以上にわたり従事してきた。
主軸ユニットの高精度な仕上げや主軸組立の生産性向上に寄与する作業方法を確立したことなどが評価され、今回の選出となった。
ヤマザキマザックグループで「黄綬褒章」を受けた社員は、今回の受章で累計11名となった。
同社では今後も当社は高度な技能を有する人材の育成に努め、高性能な工作機械の提供を通して世界のものづくりの発展に貢献していくとしている。
■藤澤隆一氏
入 社 年 : 1984年3月21日
職 歴 : 1984年~2007年 美濃加茂製作所 組立課 複合加工機 ヘッド、刃物台 組立
2007年~2014年 美濃加茂製作所 組立課 複合加工機 主軸ユニット組立
2014年~現在 美濃加茂製作所 品質保証課 品質指導、受入部品検査
(1)功績・貢献の概要
【複合加工機の高精度化に貢献】
主軸ユニットは工作機械の心臓部とも言われ、組立において熟練の技能と経験が必要とされる。藤澤氏は長年の経験で培った技能と知識により、振動発生要因となる主軸のアンバランス量を最小限(0.1g 以下)に抑えることができ、組立精度の高精度化に貢献した。
【主軸組立技能の標準化への貢献】
仕上げ技能士として、安定した品質確保に努めると共に、組立作業の暗黙知を形式知化し手順書としてまとめあげることで、生産の標準化に貢献した。
【若手技能者の指導育成に関する功績】
藤澤氏は、特級仕上げ技能士、職業訓練指導員免許を持ち、仕上げ作業指導者として組立作業や機械調整における若手社員への教育を継続してきた。技能育成をバックアップするため社内組織である「技能士会」にも所属し、2004年から現在までに52名の技能士を誕生させた。また2013年より、ものづくりマイスターとして県内の工業高校や、中小企業の若手技能者へものづくり技能を伝える活動を行っており、社内外において技能伝承・人材育成に貢献した。
(2)主な表彰歴・取得検定
表 彰 歴 : 卓越技能者 岐阜県知事表彰、卓越技能者 厚生労働大臣表彰(現代の名工)
技能検定 : 特級技能士(仕上げ、機械保全、機械検査)