ヤマザキマザック 柔軟な自動化システムの構築と拡張が可能な5 軸加工機「VARIAXIS C-700」を市場投入!

 

 ヤマザキマザックが、このほど幅広い自動化ニーズに対応する同時5軸加工機「VARIAXIS C-700」を開発し、11 月5 日より販売を開始した。

 同マシンは、ますます深刻化する人手不足への対応として、さまざまな自動化システムを構築することができ、拡張可能なパレットチェンジャや多段パレットストッカに加え、多関節ロボットを使用した自動化にも対応する。ワーク搬入出用の自動ドアを後付け可能とし、製品導入後でも顧客の生産形態に合わせた自動化システムに対応する。

 大型ワークの積載が可能な両端支持タイプのチルト・ロータリーテーブルを採用。X軸とZ軸のストローク範囲を大きく確保し、多面・5軸加工においても工具突き出し量を抑えたビビりのない加工を可能としているのが特長。

 CNC 装置マザトロールに搭載した「エナジーセーバー」では、機械稼働中の消費電力を見える化し、さらに加工プログラムの切削量に応じてクーラント吐出量をコントロールすることで、無駄な消費電力を削減する。スラッジの回収と省エネを両立した「スムースクーラントシステム」では、長期間タンクの清掃が不要となるほか、クーラントの交換頻度を削減することで、クーラント廃棄時のCO2 排出量も低減させることができる環境に配慮したマシンだ。

 同社はこれからも、製造現場の人手不足に対応する柔軟な自動化システムのソリューションを取り揃え、顧客の生産現場における生産性の向上と環境負荷低減に向けた技術開発を進めていく方針。

VARIAXIS C-700特長

(1)柔軟な自動化システム構築
■生産量の変動に応じて拡張可能な自動化オプション
 2 パレットチェンジャは、2PCから4PC、6PCへの拡張が可能。多段パレットストッカは、6PCから12PC、18PCへとストッカ数を拡張できる。

 

■多関節ロボットの使用を見据えた自動ドアの後付けにも対応 ※オプション
 テーブル側面に構造物が無く、多関節ロボットによるワークやパレットの搬入出に必要な機内スペースを確保している。また、単体機として出荷された機械であっても、機械右側面に後付けで自動ドアを装着することが可能。ワーク搬入出用の自動ドアを機械右側面に取り付けることで、機械正面側からのオペレータの作業性を損なうことなく、さまざまな自動化装置の取り付けが可能。(自動ドア後付けは国内向けのみ)なお、右側面自動ドアから搬入出可能な最大ワークサイズは、φ730mm x 500mm となる。

(2)大型ワークの積載が可能なテーブルサイズと余裕あるストローク
■テーブルサイズの拡張
両端2 点で支えるチルト・ロータリーテーブルで大型のワーク積載が可能。

■多面、5 軸加工に必要な余裕のあるストローク
 多面・5 軸加工においてテーブルを大きく傾斜させた加工を行う際に、ワークの先端・下方まで刃先がアプローチできるよう、X 軸およびZ 軸ストロークを大きく確保し、工具の突き出し量を抑えたビビりのない加工を可能にする。

(3)環境性能
■稼働中の消費電力を見える化する「エナジーセーバー」
 機械稼働中の消費電力と回生電力をモニター上にグラフィカルに表示する。また、加工プログラムの切削量に応じてクーラントの吐出量をコントロールでき、無駄なクーラント使用や消費電力を抑えることができる。

■「スムースクーラントシステム」によりクーラント液を長寿命化 ※オプション
 クーラントタンク内に設置したノズルでクーラントを攪拌し、切屑やスラッジがタンク下部に堆積するのを防ぐ。タンク内がクリーンに保たれることで、クーラントの劣化防止や長寿命化につながるほか、タンク清掃などのメンテナンス性も向上する。クーラント交換頻度が削減されることで、廃棄時のCO2 排出量も低減する。
 

主な仕様

 

 


 

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