「為替の回復に期待」日本工作機械輸入協会 令和7年賀詞交歓会を開く

あいさつする金子会長

 日本工作機械輸入協会(会長=金子一彦 三宝精機工業社長)が1月8日、都内の第一ホテル東京(東京都港区新橋)で令和7年 賀詞交歓会を開いた。

 あいさつに立った金子会長は、「2024年はwithコロナのもとで世界的な景気後退の懸念が高まっていると指摘されていたが、11月にJIMTOF2024が開催され、多くのビジネスチャンスが生まれたと認識している。本年はさらに具体的な形に結びつくことを期待している。特にスマートファクトリーの分野では大きな進化が見られた。ロボットを活用した革新的な技術などさらなる自動化が加速していくことで生産性の向上が大いに期待される。しかしながら、一昨年より続く、慢性的な円安は当協会の会員にとっては非常に厳しい状態である。昨年の工作機械の輸入通関実績が約780億円だった。この数字は2023年の846億円、2022年831億円と比較し、約100億円下がっている。これこそ慢性的な円安傾向に相当影響を受けたことは間違いない。ただし、周辺機器の輸入通関実績においてはいずれも一昨年同様となっている。2025年は緩やかではあるが、円高ドル安が進んでいくと見込まれている。ぜひとも為替の回復を期待したい。」と期待を込めた。

経済産業省 須賀産業機械課長

 来賓を代表して経済産業省 製造産業局 産業機械課の須賀千鶴課長があいさつをした。このなかで須賀課長は、「昨年は能登半島地震をはじめ、自然災害に見舞われた1年だったが、他方で経済指標をみると30年ぶりの高水準の賃上げ、設備投資、史上最高水準の株価、名目GDP600兆円越えと明るいニュースも聞こえた1年だった。政府としてもこの流れを定着に持っていきたい。今や日本は世界有数の工作機械生産国となったが、その発展は輸入工作機械が始まりであり、日本の近代化の歴史とともに皆様方には長きにわたり、産業発展に貢献していただき、感謝を申し上げる。」と感謝の意を表した。

 乾杯の発声は、アメリカ合衆国大使館 商務部 マイケル・ミドルトン上席商務官が行った。宴もたけなわのころ散会した。

 

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