4軸旋盤のスタンダード「NZL2500」誕生! 森精機製作所
森精機製作所がシャフトワーク、フランジワークの高生産性を実現する4軸制御CNC旋盤「NZL2500」をこのほど発表した。
「NZL2500は、チャックサイズ10インチの4軸旋盤。同シリーズは、現在の市場ニーズと過去1,000件に上る問題点を分析・反映することで、約2,500台の販売実績を持つZLシリーズの加工能力と精度、そして機械品質を向上させた後継機種だ。特長は以下の通り。
【高剛性】
第1、第2刃物台と心押台の摺動面が独立している3ガイド摺動面ベッドを採用。これにより第2刃物台のZ軸方向の移動は心押台による制限がなく、使い勝手の良い運用と同時に、高い心押台剛性を実現している。また、摺動面を全軸に採用、従来機と比較して剛性を50%向上している。
さらにMCおよびY仕様では第1刃物台にBMT(ビルトインモータ・タレット)を搭載、NLシリーズで培ったミーリング能力を発揮する。
【高精度】
主要な熱源である主軸を熱対称構造とすることで、主軸の熱変位を従来機比50%低減した。上下X軸の軸心冷却を標準装備、長時間の高精度加工を実現する。
【豊富なバリエーション】
チャックサイズが10、12インチの旋削加工と、ミーリング加工(MC仕様)および従来のZLシリーズではラインアップになかったY軸加工(Y仕様)に対応、高度な複合加工を実現。心間は600 mmと1,000 mmを用意している。
また、切りくず回収に優れた幅広なワイド背面出しチップコンベヤ(オプション)とシャワークーラント(標準)を用意、長時間の自動運転が可能だ。各種振れ止め(オプション)により、シャフトワークにも柔軟に対応する。
【高生産性】
第1刃物台は工具取り付け本数が12本、MCおよびY仕様は全ステーションに回転工具の取り付けが可能。旋削専用の第2刃物台は工具取り付け本数が8本で、第1刃物台との連携による同時旋削加工により、加工時間の短縮に貢献する。
【省エネ】
環境への負荷低減とランニングコスト削減のため、待機時の潤滑油供給停止などにより、潤滑油の消費量を約33%削減する。
【MAPPSⅣ+ESPRIT】
操作パネルには新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSⅣ」を搭載。自動プラミングソフトウェア(標準)とCAMソフトウェア「ESPRIT」(標準)により、難易度の高い加工プログラムにも、顧客の使用環境にあわせた対応が可能だ。
【安全規格】
CEマーキング、UL規格、ANSIなど全世界各地域の安全規格に対応している。
【価 格】
\23,800,000