「金型は全ての業界に必要」日本金型工業会東部支部 新年懇親会を開く

あいさつをする鈴木東部支部長

 日本金型工業会(会長=山中雅仁 ヤマナカゴーキン社長)の東部支部(支部長=鈴木教義 鈴木社長)が去る1月17日、都内の上野精養軒(東京都台東区上野公園)で新年懇親会を開催した。

 第一部は戦後問題ジャーナリストの佐波優子氏が「日本人と国語 ~今私たちが譲り受け継いでいくべき伝統とは~」をテーマに特別講演会が開かれた。

 懇親会であいさつに立った鈴木支部長は、「金型は全ての業界に必要なものであり、これからも残さなければならない産業である。今まで以上に皆様の情報を密にしながら、これからもまい進してまいりたい。アメリカの大統領も変わることにより、今年の動向も大きく変わると思われる。私たちにも影響を及ぼすように思うが、しっかり情報を得ながら、スピーディーに行動をしていかなければならないのではないかと思っている。また、昨年からChatGPTなどを使い、変わっていかなければならない時だと思うが、これに振り回さないように有効に使う必要性はますます求められてくる。自分たちも時代のスピードに乗っていくことが大変重要だとも考えている。その中で私どももいろいろな研修会等も含めて計画をしていく次第である。」と意気込みを示した。

日本金型工業会 山中会長

 

 続いて日本金型工業会の山中会長があいさつをした。この中で山中会長は、「厳しい中でもわくわくする業界、稼ぐ業界にしていこうということで、会員の皆様と協議しながら進めている。まず、魅力の発信をしていくこと、価格交渉力を付けていくこと、営業生産性工場を含めた市場拡大、営業力を高めていくことを考えている。日本の強みはものづくりにある。若い世代を含め刺激をしあってAIやデジタルを活用しながら、良質なものづくりをして日本のものづくりに対して様々な良い発信をしていこうと考えている。」と話した。

経済産業省 星野 素経済産業室長

 経済産業省 製造産業局の星野昌志 素経済産業室長が、「変化のスピードが早く、デジタル化はどんどん進んでいく。生成AIを仕事のパートナーにする時代が来た。個人的には昨年衝撃的だったのは外国人の多さで、東京のみならず出張の際の新幹線ではどこに行っても隣が外国人だった。今年は大阪・関西万博もあり、東京で世界陸上の大会もある。われわれは内向きにならずにグローバル市場を意識しながらビジネスを進めていく。インバウンド効果は6兆円あると言われている。地方のお祭りが外国人によって支えられているというニュースもある。そのほか、政策では、賃上げと取引適正化を皆様とともに産官学で進めていく取り組みが必要であり、不適正な型取引の是正を強力に皆様ともに進めていく。」と力強くあいさつをした。

 牧野フライス製作所の宮崎正太郎社長が乾杯の発声を行い、宴たけなわのころ散会した。


 

moldino_banner