DMG森精機 日本全国の高等専門学校向け「デジタルものづくり実践講座」2025年春の開催が決定

デジタルものづくり実践講座 実習事業の様子

 

 DMG森精機は、日本全国の高等専門学校と連携し、2023年から「デジタルものづくり実践講座」を実施しているが、2025年春の開催が決定した。

 本講座は、加工技術・生産技術の基礎を学びながら、最新の工作機械、自動化システムを実際に操作して学習できる実践的なプログラムで、「①リモート講義」、「➁自己学習」、「③実習授業」、「④修了テスト」の4つで構成される。

 ①リモート講義では、同社で事前録画した講義動画を視聴し、工作機械業界の現状と未来や、機械加工の基礎、最新の5軸加工機や生産における自動化技術について学習する、➁自己学習では、2020年に提供を開始したeラーニングサービス「デジタルアカデミー」を活用し、マシニングセンタや5軸加工機、自動化の基礎、高専生向けに特別開発したVRコンテンツにより切削加工現場で安全に働くためのコツを学ぶことができる。③実習授業は、同社最大の生産拠点である伊賀事業所、および国内に4拠点あるDMG MORI ACADEMYにて2日間の特別講座を実施する。同社の5軸加工機「DMU 50 3rd Generation」および自動化システムを使用した実習では、工作機械やロボットの操作に始まり、プログラミング、実加工までを体験できる。④修了テストは、学習した内容の理解度を確認するために、5軸加工、自動化を中心に問題が出題され、合格した受講者には、本講座を修了した証として修了証が発行される。

 2024年の本講座には、全国19高専から約100名が参加し、受講者からは、「5軸加工機、ロボットの使い方やプログラミングについて学び、自分が知らなかった技術や知識を身に付けることができた」、「普段機械に触れる機会がない学科でも基礎から学習でき、学校の授業が最新の技術に結びつくことが理解できた」と好評を博している。

 同社では、本講座のような将来を担う若手技術者への学習機会の提供が、製造業のさまざまな課題解決に貢献できるものと考え、今後も当社が推進するマシニング・トランスフォーメーション(MX)に必要な高度な人材育成に積極的に取り組んでいく方針。

 

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