MOLDINOが2商品を新発売! アルファモジュラーミル専用超硬シャンクASCにフリーネックタイプを、アルファ高送りラジアスミルTD4Nにラインナップをそれぞれ追加

 MOLDINOがこのほど、各種金型の深彫り加工に威力を発揮するアルファモジュラーミル専用超硬シャンク「ASC」にフリーネックタイプを、金型、金属部品の荒切削加工用にアルファ高送りラジアスミル「TD4N」にラインナップを追加し発売を開始した。

アルファモジュラーミル専用超硬シャンクASCにフリーネックタイプを追加

 

 近年、ギガキャストに象徴されるダイカスト金型の大型化が進んでいる。この大型化の狙いは、主に部品点数の一体化による高機能化と低コスト化だが、起伏の大きいダイカスト金型が大型化することで従来の金型に比べて一層の深彫りが必要となっている。同社従来品の超硬シャンクが加工可能な領域は工具径に対する突き出し量の比率 L/D=10程度が上限で、これより深い領域の加工は放電加工を適用せざるを得ず、コスト高となり加工時間も長くなる。

 このような課題に対し、同社ではダイカスト金型の抜き勾配に応じたテーパ設計を適用することで干渉を回避しつつ、剛性を向上することでL/D=12程度までの深彫り加工に対応するアルファモジュラーミル専用超硬シャンク「ASC」のフリーネックタイプを開発するに至った。

 この商品の特長とメリットは、次のとおり。

(1)テーパタイプとストレートタイプをラインナップ。
(2)干渉を気にせず突き出し量を調整できる。
(3)テーパタイプは独自の高剛性形状で、従来に比べ深い領域まで工具が届く。
 (4)ストレートタイプは工具径よりシャンク径が小さく、立壁との干渉がない。

■仕様
 ・テーパタイプ:適用ヘッド外径φ10~φ22(12アイテム)
 ・ストレートタイプ:適用ヘッド外径φ10~φ25(13アイテム)

■価格
 47,500円~482,000円(消費税別)

アルファ高送りラジアスミル TD4Nにラインナップを追加

 

 2016年6月に同社より発売されたアルファ高送りラジアスミル「TD4N」は、発売以来、高送り工具では常識とされていた「削り残し」を、加工能率を損なうことなく削減し次工程の負担を軽減するとして高い評価を得ており、同社を代表する高送り工具となったが、今回、形状加工で重宝されるアンダーカットタイプに加え、近年では加工プログラム・加工形状(コーナR)に制約がある場合や工具とワークの干渉を回避する用途として刃径+1mmサイズが好まれる傾向が顕著になってきたことや、また、同一インサートで幅広い工具刃径へ対応することで、使用用途の拡大につながることから、大径サイズの要望も増加したことにより、同社ではTD4Nに刃径+1mmや大径(Φ50)サイズなど、市場のニーズに応える追加サイズを開発するに至った。

 商品の特長とメリットは次のとおり。
 

 (1)加工能率を損なうことなく、「削り残し量」を従来の0.5mmから0.2mm以下に低減することで、次工程の工具負荷を最大で40%削減する。
 (2)優れた切りくず排出性により、突発的な破損トラブルを低減し、高能率な加工を実現する。
 (3)経済性に優れた両面使用可能な4コーナインサートを採用した。
 (4)工具とワークの干渉回避に使い勝手の良い刃径+1mmサイズやボアタイプ等をこの度追加した。

■仕様(追加発売品)
 ・シャンクタイプ:φ17~φ35(6アイテム)
 ・モジュラータイプ:Φ17~Φ33(5アイテム)
 ・ボアタイプ:φ50(2アイテム) 計13アイテム

■価格
 46,000円~100,000円(消費税別)
 

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