MOLDINO 2商品を発売 

  MOLDINOがこのほど、①高能率加工用コーナRエンドミル エポックターボミル(ペンシルネック)「ETMP-TH」にフリーネックタイプを追加、②高硬度鋼加工用ボールエンドミル IXエポックディープボール-TH3「IX-EPDB-TH3」の2商品を発売した。

高能率加工用コーナRエンドミル エポックターボミル(ペンシルネック)「ETMP-TH」にフリーネックタイプを ~ビビり振動を抑える工具形状と把持量の調整で深部の高能率切削が可能に!~

 

 近年、アルミダイカスト等の鋳造型においてギガキャストに代表される大型金型の開発が進んでいることを背景にさらなる深彫り加工の要求が高まっている。

 同社によると、「この状況下、加工現場では〝工具とワークが干渉しない様にストレートネックの工具を使用する〟、〝ホルダーに干渉しない様に工具の突き出しを無駄に長くする〟など、干渉を気にすることの無い状態で工具を使用される場合が多い。弊社はペンシルネックタイプの工具を使用することを推奨していますが、加工能率の低下や、工具の種類が膨大になり工具管理面で苦労されているユーザーも存在します。」としており、この課題に対する解決の手段として、同社では工具の干渉リスクを低減し、かつ工具集約を実現する“フリーネック形状”に着目した、仕上げ領域に適用するペンシルネックボールエンドミル(EPDBPEATH)のフリーネックタイプをすでに昨年2月に先行して発売していたが、現場からは荒から中仕上げ領域の加工能率を向上できる工具の要望が多かったため、このほど高能率荒加工で定評のあるエポックターボミルペンシルネック(ETMP-TH)のフリーネックタイプを追加し発売した。

 また、先行発売した刃先交換式工具用のモジュラーミル専用超硬シャンクと併せ、大型金型に対するトータルソリューションへの対応を加速させていく方針。

〈特長とメリット〉
 

(1)金型製造の納期短縮の要請に応える高能率加工用コーナRエンドミル。
(2)オーバル形状の刃径断面を持ち、特にコーナー部の加工でビビり振動が抑えられ、安定した高能率な切削を実現。
(3)コーナ刃に高剛性形状を採用しており、1刃送り量の大きな高送り加工が可能。
*以下はフリーネックタイプについて*
(4) 首部に段差がないので壁面への干渉リスクが低減される。
(5)工具が加工部に届かない時に突き出し量を調整できる。
(6)把持量の調整で様々な加工深さに対応できますので工具の集約が可能。

■推奨できる加工用途
 ・エポックターボミル:各種金型の高能率荒加工
 ・フリーネックタイプ:金型深部の高能率荒加工と工程集約

■仕様
 ・エポックターボミル(ペンシルネック):Φ1~Φ16(60アイテム)
 ・内 フリーネックタイプ:Φ1~Φ10(39アイテム)

■価格
 ¥18,280~¥171,620(消費税別)

高硬度鋼加工用ボールエンドミル IXエポックディープボール-TH3「IX-EPDB-TH3」 ~60HRCクラスの高硬度鋼加工で工具寿命が大幅に向上!~

 

 金型の「高機能化」「高性能化」に伴い、金型材料は高硬度化による難削化が進む一方で、精密金型に求められる加工精度も年々厳しさを増している一方、高硬度鋼の加工では工具摩耗が激しく、ワークの削り残り量が多くなるため、加工精度の向上が課題となっている。

 この課題解消を目的としてMOLDINOは、高硬度鋼加工用ボールエンドミルIXエポックディープボール-TH3「IX-EPDB-TH3」をこのほど発売、同商品は、新開発した〝超々微粒超硬素材〟を採用している。次世代添加元素を加えることで、従来の超硬を超える耐摩耗性(硬さ)と耐欠損性(靭性)の両立に成功した。また、この新素材に最適化した刃形設計により、高硬度鋼の長寿命かつ高精度な加工を実現している。

〈特長とメリット〉

 (1)新開発の超々微粒超硬合金の採用により、高硬度鋼加工における耐摩耗性と耐欠損性を高次元で両立した。
 (2)特に60HRCクラスの高硬度鋼加工で工具寿命が従来の整数倍に向上するため、高価格なcBN工具からの置き換えにも期待できる。
 (3)焼き嵌めホルダに最適なショートシャンク設計。
 (4)外径実測値をラベルに表記した。測定の手間なく実測値をCAMに反映でき、加工精度の向上が狙える。

■推奨できる加工用途
 小型精密金型(高硬度鋼)の荒~仕上げ加工

■仕様
 Φ0.1~Φ2.5(全106アイテム)

■価格
 ¥6,950~¥9,520(消費税別)

 

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