DMG森精機 米国関税は軽微、欧州の需要回復に期待!
DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、2025年12月期第1四半期(1月~3月)の連結決算を発表した。
当第1四半期連結業績は、売上収益1,140億円、営業利益18億円、税引前四半期利益4億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益2億円となった。
当第1四半期の連結受注額は、1,207億円となり、前四半期(2024年10~12月)比で5.4%増と回復した。顧客からの引合いは一定数あり、需要は底打ちから徐々に回復しつつある。特に、大手企業のプロジェクトは計画どおり進んでおり、機械1台当たりの受注単価が、2024年度平均の71.0百万円から78.5百万円へと大きく伸長した。また、スペアパーツ、メンテナンス・リペア・オーバーホール、エンジニアリング部門の受注額は、連結受注額の25%と前年度同水準で安定的に推移している。
地域別受注額は、ドイツを除くEMEA(欧州・中東・アフリカ)が前四半期(2024年10~12月)比13%増と順調に増加した。その他の地域は、概ね同等水準を確保した。産業別の需要は、民間航空機、宇宙、発電機器、エネルギーを含むインフラ関連向けが堅調に推移している。
当年度の連結受注見通しについては、期初計画どおり前年度比6.9%増の5,300億円を見込んでいる。機械本体の受注残高は、2024年12月末の2,180億円から、2025年3月末には2,235億円へと増加した。この受注残を計画どおり納入・売上計上し、当年度の売上計画を確実に達成していく。
同社は、工程集約・自動化・DX・GXにより、顧客へより付加価値の高いソリューションを提供し生産性を向上させること、これにより環境負荷を低減させ持続可能な社会にも貢献するといった、MX(マシニング・トランスフォーメーション)を推進している。MX推進をさらに加速させ、サステナブルな社会へ貢献すると同時に、顧客とともに持続的成長を目指す。
2025年度(2025年1~12月)の連結業績予想については、「2024年12月 決算短信」で公表したとおり、売上収益5,100億円、営業利益380億円、親会社の所有者に帰属する当期利益200億円である。なお、米国による相互関税の当期業績への影響は軽微と判断している。