2025年6月分工作機械受注総額は1,331.6億円

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2025年6月分の受注実績は以下の通り。

 2025年6月分工作機械受注総額は、1,331.6億円(前月比+3.5% 前年同月比△0.5%)となった。受注総額は4カ月連続の1,200億円超。1,100億円超えは52カ月連続。前年同月比では9カ月ぶりの減少。工作機械受注の先行きは、米国の県税措置の影響が見通せない状況下、内外需とも総じて様子見ながら堅調に推移するとみられる。

6月分内需 398.7億円(前月比+20.8% 前年同月比△2.3%)

 内需総額は、398.7億円(前月比+20.8% 前年同月比△2.3%となった。

 3カ月ぶりの350億円超え。前月比好調の要因をみると、一般機械で16.4%、⾃動⾞で44.7%、電気・精密で21.5%とそれぞれ増加している。基調は横ばい圏内で推移。

 ・⼀般機械は前⽉⽐で3カ⽉ぶり、前年同⽉⽐で2カ⽉ぶりとそれぞれ増加。発電、掘削機などでまとまった規模の受注に起因。
 ・建設機械は3カ⽉連続減少も、前年同⽉⽐では増加。
 ・⾦型は前⽉⽐で2カ⽉ぶりの増加も、12カ⽉連続の15億円割れと低調。
 ・⾃動⾞向けの設備投資は、2カ⽉ぶりに50億円超えとなり、前⽉⽐で+44.7%、前年同⽉⽐で△25.1%となった。⽶国の関税措置や個社要因もあり、設備投資に慎重姿勢が⾊濃く表われている。
 ・⾃動⾞部品は前⽉⽐で+25.3%となり、3カ⽉ぶりに40億円超え。


(出所:日本工作機械工業会)

6月分外需(932.9億円 前月比△2.5% 前年同月比+0.3%)

 外需総額は、932.9億円(前⽉⽐△2.5% 前年同⽉⽐+0.3%)となった。・前⽉⽐は3カ⽉連続減少も、前年同⽉⽐では9カ⽉連続増加し、10カ⽉連続の800億円超え。世界経済の不透明感と重なり、外需の伸び率は低調に推移。
 
① アジア
 アジア計は、3カ月連続の500億円割れ。前年同月比で15カ月ぶりの減少も450億円超と堅調を持続している。
 ・東アジアは3カ月連続の400億円割れ。
 ・中国は3カ月ぶりに前月比で増加、300億円超えのレベルを維持。
 ・その他アジアは2カ月連続の100億円越え。
 ・インドは3カ月ぶりの50億円超えに回復。

② 欧州
 欧州計は2カ月連続の150億円超え。
 ・ドイツは前月比、前年同月比減少も2カ月連続の35億円超え。
 ・イタリアは前月比、前年同月比ともに減少も4カ月連続20億円声。

③北米
 北米計は前月比で減少も、5カ月連続の250億円超え。
 ・アメリカは3カ月ぶりの250億円割れ。
 ・メキシコは前月比で減少も前年同月比169.9%増加で20億円超え。

(出所:日本工作機械工業会)

2025年上期(1~6月)受注累計実績

 受注総額は7775.4億円(前月比+4.4%、前年同期比+5.1%)となった。うち内需は2222.9億円(前月比+2.4% 前年同期比△0.9%)、外需は5552.5億円(前月比+5.2% 前年同期比+7.7%)で外需比率は71.4%となった。


(出所:日本工作機械工業会)
 

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