『JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)』が始動! ~果てなき高度へ 羽ばたく技術~

意気込みを示す日本工作機械工業会 柚原専務理事

 『JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)』(主催=日本工作機械工業会、東京ビッグサイト)が、来年10月26日(月)から10月31日(土)の6日間、東京ビッグサイトで開催するにあたり、去る7月29日、都内の芝パークホテルで会見が開かれた。

 『JIMTOF2026』は、工作機械やあらゆる周辺機器が一堂に会するものづくりの総合見本市であり最先端の技術や製品が集う世界最大級の国際技術ショー。2028年以降、土・日を含んだ6日間の会期で開催してきたが、今回はウィークデーを1日長くして現代のビジネス形態に合致した日程となっている。また、会期中は東京ビッグサイトの大規模修繕工事により東ホール4、5、6が休館となってしまうが、「効率的なレイアウトで魅力ある展示会の実現を目指す」としている。

 今回のキービジュアルコンセプトは、『果てなき高度へ 羽ばたく技術』。最先端のものづくりと次世代へと継承されていく技術を折り鶴をはじめとした〝折り紙の鳥〟で表現している。このキャッチコピーはJIMTOFに集結する工作機械業界の高度な技術がさらなる高見へと羽ばたき、果てしない未来に繋がっていくよう願いを込めたもの。

 会見の席で、日本工作機械工業会 柚原一夫専務理事は、「最近の米国による関税の交渉は決着を見たようだが不透明感が残っているが足元の工作機械受注は底堅さが感じられる状況である。近年の製造業は労働力不足、カーボンニュートラルへの対応、サプライチェーンの強靱化など様々な課題に直面している。製造業の基盤となる設備を提供する工作機械メーカーとしてはこれらの課題をニーズとして捉え、その解決に向けて日夜研究開発を進めている。国内外の各メーカーが一堂に集うJIMTOFでは、グリーン、デジタル、レジリエンスの3つのキーワードを念頭にその成果が具体的かつ最適なソリューションとして披露される。製造業の競争力の強化と価値創造に寄与し、政府の方針等にあいまって設備投資の機運の高まることを期待している。」と述べ、「前回、大々的に実証したアカデミックイベントの経験を活かし、出展者と学生を結ぶ企画・イベントを拡充して未来のものづくりの継承にも注力していきたい。」と意気込みを示した。

JIMTOFに期待を込める東京ビッグサイト 岩瀬常務

 続いて、東京ビッグサイト 岩瀬和春 常務が、「昨年のJIMTOF2024は過去最大規模の開催となった。JIMTOFは1962年の初開催から半世紀以上が経過し、この間、社会情勢や経済環境が大きく変化した。近年ビジネスの場において、事業原価の高騰、人材獲得の競争激化、DX化に伴う情報セキュリティ対策の必要性など様々な変化の波が押し寄せ、これまで以上に時代の変化に迅速かつ的確に対応していくことが重要となっている。JIMTOFはこれまでもその時代における製造業の最先端技術や製品を国内外へ発信し続けた。変化の激しい時代だからこそ、JIMTOFは最新の技術・製品を発表、展示する場として、また最先端の技術を競う質の高い見本市として常に進化し、世界に存在感を示すことが重要と考えている。」と期待を込めた。

東4、5、6ホールが休館するも効率的なレイアウトにより魅力ある展示会の実現を目指す!

概要を説明する日本工作機械工業会 秋山国際部部長

 日本工作機械工業会 国際部の秋山部長から『JIMTOF2026』の開催概要の説明があった。この中で秋山部長は、「JIMTOFは60年の時を超え、新たなステージを迎える段階となった。近年製造業は様々な課題に直面しているが、特にGXやDXについてはものづくり白書でも取り上げられており、また、AIの進化も日進月歩進んでいる。前回のJIMTOFでは日工会会員出展者の半数以上が世界初披露の新製品を出展し、来場者と対話を重ねて最適なものづくりを提案していた。このの流れを組み、主催者としては、引き続き、国内外有力メーカーをJIMTOFに呼び込み、あらゆる製造現場の課題に対応するハイエンドマシンや先端テクノロジーの展示を奨励する。」と述べ、出展者には、ユーザーの競争力強化と価値創造に寄与する最適な提案に加え、「製造業の省エネソリューションによって設備ビンテージの若返りを強力に後押ししていく流れを作っていく。」とした。

取り組みを説明する東京ビッグサイト 菊池事業推進部長

 『JIMTOF2026』の会期中は、会場となる東京ビックサイトの大規模修繕工事にて全体面積の約22%にあたる東4、5、6ホールが休館となってしまうが、「効率的なレイアウトによって魅力ある展示会の実現を目指す。」と述べた。

 東京ビッグサイト 菊池事業推進部長から主催者の取り組みなどについて説明があった。これによると、目標来場者数について、「プロモーション活動や学生向け企画の拡充を通じた学生誘致を協力に展開することで前回に引き続き13万人の目標を掲げている。」とした。

また、取り組みとして、「①国際技術ショーとしての魅力向上、②時代のニーズに即した最適な併催規格の実施、③出展者、来場者向けサービスのさらなる拡充の3点にスポットを当てる。」と述べた。

〈出展募集スケジュール〉
■主催者・協賛団体・海外工業会会員
 2025年10月1日(水)9:00~10月31日(金)23:59

■国内・海外一般
 2025年11月4日(火)9:00~11月18日(火)23:59

■申込み方法
 JIMTOF公式Webサイトに設置する「出展申込みフォーム」より必要事項を入力し申し込むこと。
▼公式Webサイトはこちら▼
www.Jimtof.org

 

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