イスカルジャパン 「2025UTS」を開催 

 

あいさつをする岡田代表

 イスカルジャパン(代表=岡田一成氏)が、9月12日、神戸テクニカルセンターで製造現場の加工ユーザーを対象とした「UTS」(ユーザーテクニカルセミナー)を開催し、全国各地から約100名が参加した。ユーザーが加工改善事例を発表するなど他に類を見ないイスカル独自の同セミナー開催は今回で16回目を数える。

 岡田代表は冒頭のあいさつで、「今日の目的はただ1つ。現場の課題を解決すること、その取り組みに関する情報の共有、そして皆様にその気づきをお持ち帰りいただくこと。」と述べ、環境が大きく変化しているなか、国内製造業の生産性と収益性向上にこだわって活動していく会社方針を語った。

 営業部からは、トータルコストを見える化し、原価低減に繋げる「TDP」(ツール・ドクター・プログラム)について、具体例を示しながら説明を行った。続いて、今年新たに設立された、プロジェクト/インダストリー部より、設立の経緯と活動内容を説明。その後プロダクトマネージメント部より、イスカルの高付加価値製品及び最新工具について、開発コンセプト並びに、主力製品についての紹介を行った。

 続いて、本セミナーのメインイベントとして、参加ユーザーの中から7社が順に登壇し、同社製品によって、ボトルネック工程を改善し、生産性向上とコストダウンに繋がった事例の発表を行った。具体的な数値を交えた発表や同社技術員による解説などに、参加者は熱心に耳を傾けていた。その後、同施設内の工作機械を用いて、事例の発表で採用された工具を含む、独創的・優位性を誇る最新工具のデモ加工を行った。

最新工具のデモ加工を見学する参加者

 

 セミナー後は、ホテルへ会場を移し懇親会を開催。情報交換や交流が積極的に行われた。参加者からは、「ユーザーが改善事例を発表するという、イスカル独自のセミナー形式で、これまで自社に無かった発想や着眼点に気付くことができ、非常に参考になった」との声が多く挙がった。

■UTSとは
 イスカル製品による課題解決事例をユーザーの視点で発表するセミナー。イスカル工具を通じた情報交換の場として毎年定期的に行っており、今後も継続する方針。
 

MOLDINO

 

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