サンドビック・コロマント 「CoroMillⓇ MS20」を拡充! 鋼加工用チップ、防振機構付き円筒シャンクホルダの発売を開始

サンドビック・コロマントはこのほど、 CoroMillⓇ MS20の新製品として鋼加工用チップ及び防振機構付き円筒シャンクホルダの販売を開始した。
CoroMill® MS20は、肩削り、正面フライス、溝加工、ランピング、プランジ加工など幅広いフライス加工に対応する高汎用性フライスカッター。革新的デザインコンセプトと製造技術により、多様な切込み量やアップ/ダウンミリングに関わらず、これまでよりも、高い壁面精度と長い工具寿命を達成する。肩削り加工において、高い加工安全性で、顧客の生産性向上とコストダウンを実現する。
今回新たに鋼(ISO-P)用チップがラインナップに加わり、従来のステンレス鋼(ISO M)および耐熱合金(ISO S)加工向けに加えて、加工領域が拡大した。チップは、最適化されたブレーカを備えた片面2コーナ仕様で、優れたパフォーマンスと長寿命を両立。厚みを厚く一定に保つことで欠けを防止し、軸方向の切込み量に左右されない安定した性能を発揮する。
さらに、新たに導入された防振機構付き円筒シャンクホルダは、先端部に軽量なスチール材を使用し、シャンク側には高剛性なカーバイド材で補強されていることにより、質量が後方に集中し、回転軸に対して安定した慣性モーメントが生まれ、振動の抑制効果がさらに高まる。加えて、先端に内蔵された制振機構との相乗効果により、加工時の安定性が向上し、工具寿命や加工精度のさらなる向上が期待できる。
ラインナップは、カッター径φ16~φ84㎜、シャンクは、アーバ取付、円筒シャンク、Coromant Capto、EHカップリング、ねじ式カップリング、防振タイプ円筒シャンクの6種類。チップはノーズR0.2mm~3.1mmまで、鋼(ISO-P)用37品目、ステンレス鋼(ISO M)および耐熱合金(ISO S)用49品目を展開している。