DMG森精機「2025 年“超”モノづくり部品大賞」の「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞
2025年11月14日

DMG 森精機は、このほどモノづくり日本会議と日刊工業新聞社主催の「2025 年“超”モノづくり部品大賞」において同社の切削力計測システム「Process Force Monitor」が「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞した。
“超”モノづくり部品大賞は、日本のモノづくりの競争力向上を支援することを目的として、産業・社会の発展に貢献する「縁の下の力持ち」的存在の部品・部材を対象に、応募されたものの中から、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社によって選出し、表彰する制度。
今回受賞したProcess Force Monitor(以下、PFM)は、工作機械のミーリング主軸のフランジ部に搭載されるひずみセンサに基づく切削力計測システム。2024年度には精密工学会技術賞を受賞しており、今回で2度目の受賞となった。
PFM は切削工具が受ける外力(切削力)により生じる僅かなひずみを、ひずみセンサで検出することで、切削力の動的3方向成分の計測を実現したもの。PFMの特長はセンサ取り付けによって主軸剛性の低下やメンテナンス性を損なうことなく、自動工具交換(ATC)を含む自動化対応を実現した切削力計測システムであることが挙げられる。
PFMで計測した切削力は、加工プロセスの状態監視や加工制御だけでなく、衝突やびびり、工具欠損の検知といった安全性の向上にも寄与し、また、ひずみセンサを構成する半導体部品や金属材料には、有害規制物質に該当しないものを選定しており、環境負荷の低減にも配慮している。
同社は、現在、PFMを搭載した機種展開を進めており、将来的には標準搭載とする予定。


