全日本機械工具商連合会「激動の時代を乗り越えろ!! ~掴め! 世界のトレンド~」をテーマに「第45回全国大会 関東大会」開催

全国各地に所在する機械工具販売業者の組合が互いの利益を守り社会的地位の向上を図ることを目的とした団体の全日本機械工具商連合会(以下全機工連)(会長=坂井俊司 NaITO社長)が、去る11月4日、東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)で「激動の時代を乗り越えろ!! ~掴め! 世界のトレンド~」をテーマに「第45回全国大会 関東大会」を開催した。
全機工連全国大会は1948年8月に第1回が「丸公価格(物価統制令による公定価格)撤廃を求めて神奈川県箱根町に開催されて以来、今年で77年目を迎えた。なお、今回の幹事組合は、東京都機械工具商業協同組合が担当し、協力組合は、埼玉県機械機器商協同組合、川口機械工具商業協同組合、千葉機工会、東京西部機械工具商業協同組合、神奈川県機械器具機材商業協同組合で、関東一丸で準備を行ったため、大会名を当初の東京大会から〝関東大会〟に変更した。
第一部の式典では、国歌斉唱から始まり、続いて、ホスト組合を代表して東京都機械工具商業協同組合の山田雅英 理事長(山田マシンツール社長)が、「今回は、関東の各組合の惜しみない協力に助けられ、本日に至った。全機工連の大会に際し、個人的に思い入れが深いのは、前回9年前の東京大会で実行委員長を務めさせていただいたこと。当時と比較するとわれわれを取り巻く環境は表現しがたいほどのダイナミックな変化を遂げている。9年前当時、われわれは漠然と大きな変化の予兆を感じていた。皆様は歯を食いしばって勇気をふるい、時代に適合する進化を実現されたからこそ、今日があると確信している。」とあいさつをした。
主催者を代表して、全日本機械工業連合会 坂井会長があいさつをした。このなかで坂井会長は、日頃の感謝の意を述べたあと、「機械工具業界は大きな変化が2点ある。ひとつはものづくりの変化で、自動車業界を代表例として挙げると、電動化の流れは今後加速することが予想され、部品点数の減少により決して小さくない影響が生じると考えられる。もうひとつは商売のあり方の変化であり、従来の機械工具業界では注文をいただき、必要な商品を配達することが当たり前だったが、人手不足により配達が困難になる可能性がある。こうしたことからデジタル技術による業務の効率化が必要不可欠であり、生成AIを活用することで、社内の業務工程削減が可能となる。今回の全国大会が会員の皆様はもとより、賛助会員の皆様ともつながりを深める良い機会となることを願っている。」と声援を送った。
来賓を代表して、経済産業省 製造産業局の大今宏史 素経済産業室長が、「ものづくりは非常に重要な産業であり、環境が激変している。今回、激動の時代を乗り越えるためのセッションが開催され、非常に頼もしく思っている。」とあいさつをしたあと、赤沢亮正経済産業大臣からの祝辞が読み上げられ、大会に華を添えた。
続いて功労者表彰(常任理事として4年以上在任)が行われ、札幌機工商業会 前会長、北海商事代表取締役の加藤 誠氏、福岡機械工具商組合 前理事長、柳原機鋼代表取締役の柳原一三氏が表彰された。
第二部は、講演会が行われ、「機械工具商における生産性向上 ~生成AIがもたらす革新~」をテーマに、ブロードリーフ シニアエバンジェリスト 大岡 明氏、「日本のモノづくりへの期待」をテーマに西川事務所代表、元日産自動車社長兼CEO 西川廣人氏がそれぞれ講演をした。
第三部は懇親会が開かれた。懇親会の席で、全機工連顧問であり衆議院議員の新藤義孝氏が、「このたびご縁があり全機工連の顧問として仲間に入れて頂いた。私は地元が埼玉の川口ですから、川口の機械工具商様とは長い間お付き合いさせて頂いている。ここにいらっしゃる皆様の気質はよく分かります。人情味があって世話焼きで地域のために様々な責任を果たしながら、自分の本業である本業を全国の仲間とともに盛り上げていくという、地域を支えながら経済を支えているという皆様です。皆様の活動をしっかり政治的に反映したい。」参加者に激励を送った。
乾杯の発声は東京西部機械工具商業協同組合理事長の中野芳徳 三和工機会長が行い開宴、会員で結成されたバンド演奏が行われ、会場内は大いに盛り上がった。宴もたけなわの頃、散会した。


