日本金型工業会「第52回金型の日」記念式典を開く

日本金型工業会(会長=山中雅仁 ヤマナカゴーキン社長)が11月25日、「第52回金型の日」記念式典をANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県名古屋市中区金山町)で開いた。
金型の日は昭和32年11月25日に日本金型工業会が設立されたことから、毎年11月25日を金型の日と定め、昭和48年から記念式典を開催している。なお、68年前の創立総会は、東京の八芳園(東京都港区)で開催された。当時は全国から154名の金型経営者の参加を経て設立参加会員数は259社でスタートした。
最初に金型の日記念式典の運営責任者である山田徹志副会長(日章社長)の開会宣言ではじまり、続いて、会長祝辞として同工業会第11代会長の山中会長があいさつをした。
山中会長はあいさつのなかで、「日米関税交渉により自動車関税は27.5%から15%に引き下げることで合意したがグローバルの通商環境の変化がもたらす影響により、自動車産業によっては、とってはコスト削減、生産体制の再編、サプライチェーンの再構築などが喫緊の経営課題となっている。業界は生産性向上や付加価値、新商品、新市場、新市場の展開など、複数の下見を想定した経営の舵取りが求められている。金型の日は金型工業の認知度向上と今後のさらさらなる発展を期して制定されたものであり、金型業界は、厳しい環境であっても、ワクワクする、魅力ある防止として持続可能であると確信している。技術革新は、金型つくりを大きく変える可能性があることは言うに及ばず、お客様に課題解決のベストソリューションを導く重要なツールとして生産性向上や新たな価値創造に加え、高齢化、人口減、カーボンニュートラルなどの我々が直面する社会課題の対応に繋ぐものがある。」と金型の重要性を示した。
永年勤続優良従業員表彰式のあと、国家褒章者への記念贈呈が行われた。
来賓を代表して経済産業省製造産業局素形材産業室の大今宏史室長があいさつをした。この中で大今室長は、「金型の日は、わが国ものづくりの基盤を支える金型産業の認知度向上とさらなる発展を期待して制定された記念日と聞いている。この記念式典に多くの関係者が一堂に集まり、業界の歩みを振り返るとともに、さらなる金型業界の発展につなげていくことを祈念している。」と声援を送った。
内原康雄 NCネットワーク社長を招き、「金型メーカーの挑戦! ~グローバル化、対応力強化、人材育成~」をテーマに基調講演が行われた。
場所を移して懇親会が開かれ、宴もたけなわのころ散会した。


