世界の製造業をリードする産業見本市「HANNOVER MESSE2026」が開催 ~4月20日(月)から24日(金) ドイツ・ハノーバー国際見本市会場~
世界の製造業をリードする産業見本市「HANNOVER MESSE2026(ハノーバーメッセ2026)」が本年4月20日(月)~24日(金)までの5日間、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催するに先立ち、2月3日に、ステーションコンファレンス東京でInternationaru Linkage ドイツメッセ日本代表(代表=竹生学史氏)が記者発表会を開いた。
この日は主催者であるドイツメッセのグローバルダイレクター ハノーバーメッセ フーベルトゥス フォン モンシャウ(Hubertus von Monschaw)氏が登壇。ドイツおよび世界の産業技術の動向とハノーバーメッセ2026の概要について説明した。
同氏はまず、「ハノーバーメッセ2026は非常に特別な展示会になる」と強調。「最先端のテクノロジーが一堂に会し、出展者も来場者も質の高いプレーヤーが集う場になる」と期待を示した。そのうえで、「私たちは展示会そのもののイノベーションにも取り組んできた」と語り、イベントの進化にも言及した。
世界の産業を取り巻く環境については、「現在、産業界は大規模な変革のただ中にある」と指摘。背景には激化するグローバル競争があり、とりわけ製造業ではコスト上昇が大きな課題になっていると述べた。
さらに、AIに代表される新技術の導入が製造現場で急速に進んでいる現状にも触れ、「こうしたテクノロジーを活用することで、世界的な課題に立ち向かおうとしている」と説明したあと、「イノベーティブな企業にとって、優れたアイデアを取り込み、多様な知見を結集する場として、ハノーバーメッセは大いに活用できる展示会だ」と述べ、来場を呼びかけた。
なお、今回のパートナーカントリーはブラジル。3,000を超える出展者が60カ国以上に加えて80の研究機関、さらに300近いスタートアップ企業が参加する。1万の製品とソリューションが展示され、2,700を超えるトレードフェアのプレミアムイベントも実施する。また13万人の来場者が150カ国以上から来場されると予測されている。
アビームコンサルティング執行役員プリンシパル未来価値創造戦略ユニット長の橘知志氏が、日本企業、大学、団体及び共同出展ブース「ジャパンインダストリアルパーク」について説明があった。
橘氏は今回の展示会について、「フォーカスポイントは製造業、エネルギーや水素、インフラ産業だが、われわれは総合コンサルティングファームとして全ての産業をカバーする。また、競争をテーマにしながらこれからの産業変革に向けた日本企業のソリューション、価値提供などを発信していきたい」と意気込みを示した。
ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会 インダストリアルIoT推進統括 中島一雄氏が、ハノーバーメッセの魅力や日本企業やエンジニアが〝見るべき〟ドイツの技術やソリューションに関して講演した。それによると、注目すべき技術的な点について「一つはデータ連携関連で、欧州は社会実装のところに動きつつある。二つ目は、〝8ra〟と書いてオーラと呼ぶものだが、欧州の次世代のクラウドインフラストラクチャ。三つ目は、AI」と説明した。
開催概要
■会 期:2026年4月20日(月)~24日(金)9:00~18:00
■会 場:ハノーバー国際見本市会場(Messegelände,30521 Hannnover,Germany)
■主催・運営:ドイツメッセ(株)
■入 場 料 金:1日券 35ユーロ/通し券 90ユーロ/当日券(割引)23ユーロ(*学生高齢者・身体の不自由な方など)
〈↓チケットの購入はHANNOVER MESSE公式ホームページまで↓〉
https://www.hannovermesse.de/en/for-visitors/tickets/index-2
注目すべきポイント
〈産業界はいかに変化の波を乗りこなすか〉
グローバル競争やコスト上昇、人工知能(AI)などにより、産業界は歴史的な変換器を迎えている。ハノーバーメッセ2026はこうした課題をチャンスに変えるためのヒントを企業に提案する。今回は、構成テーマの刷新、会場案内の最適化、交流プログラムの拡大などに加え、AIを展示の中心として打ち出すことにより、出店側と来場者側の双方にとって、より価値のある目的に合った体験を提供する。
〈AIはすべての展示アリアに共通するテーマ〉
グローバル競争やコストの上昇、AIの進化により、産業界はかつてない変革期を迎えている。こうした変革期において、製造分野の企業はイノベーションを紹介し、知識を共有し、ベストプラクティスを命じするプラットフォームを必要としているが、同展示会はまさにこの役割を担い、自動化、デジタル化、エネルギーシステム、および研究開発がどのように連携して競争力を確保できるかを実証する。防衛セクター向けの生産技術も、新たなテーマ分野の一つであり、防衛関連メーカーが安全性を損なうこと無く、できるだけ短い時間で生産を拡大するための具体的なソリューションを出展各社が紹介する。
AIは、すべての展示エリアに共通するテーマであり、ほぼ全ての展示で中心的な役割を果たす。さらにハノーバーメッセが主催するAI関連ツアー、特別講座、フォーラム、およびネットワーキングイベントも開催する。出展企業にはAWS、マイクロソフト、SAP、シュナイダーエレクトリック、シーメンスといった世界的テック大手に加え、ベッコフ、フェスト、ハーティング、ifm、ラップ、フェニックス・コンタクト、リタール、シェフラー、SEWなど、中小企業部門の主要テクノロジー企業も名を連ねる。また、フラウンホーファーやカールスルー工工科大学などの著名な研究機関が次世代の産業ソリューションについて説明するほか、様々な技術分野から300者超のスタートアップ企業がm破壊的な変化をもたらす可能性を秘めたイノベーションの展示を行う。
〈刷新されたテーマ構成と最適化された会場案内〉
今回の主な変更点はテーマ構成の再編とホールレイアウトの刷新。来場者にとっては、順路がより分かりアスクなり、出展者は関連分野での注目度をさらに高めることが出来るようになった。自動化とデジタル化については、ホール内の配置としてもテーマ内容としても、これまで以上に密接な関連性を持たせている。それによって同展示会は、AI制御ロボットやデータ駆動型のものづくりからデジタル化されたサプライチェーンに至るまで、ソフトウェアとハードウェアの融合の加速という明確なトレンドを映し出す展示会となっている。刷新されたテーマ構成に従い、3つの主要展示エリア「Automation & Digitalization(自動化とデジタル化)」、「energy &Industrial infrastructure(エネルギーと産業インフラ)」、「Research & technology Transfer(研究開発と技術移転)」に分けられている。
〈ビジネスチャンスを広げる新たな交流プログラム〉
展示会では新たな知識共有や交流プログラムの導入を通じて、コンテンツのさらなる充実を図ることにより、専門家とユーザーが具体的な課題とその解決策について、実践的に意見交換が出来るようになる。マスタークラスやラウンドテーブル(円卓会議)、センターステージ(Center Stage)といった多彩なプログラムにより、ビジネスや技術革新、人脈作りのハブとしての役割を一層強めている。センターステーションでは、産業界、政界、科学界から第一人者が一堂に会し、基調講演やパネルディスカッションを通じて、いかにしてカーボンニュートラルな生産へのブレークスルーを実現するか、産業界の価値創造においてAIが果たす役割とは何か、また、欧州とそのパートナーがどのようにして技術的主導権を確保できるか、といった現代の主要な問題に迫る。さらに自動車、食品、家具、化学産業などの企業が、自社工場の取り組みを紹介し、製造における自動化、デジタル化、エネルギー効率化をどのように構想し、実現しているかを披露する。
〈新たなテーマ分野:防衛産業エリア(Defense Production Area)〉
新たに設けられた防衛生産エリア(Defense Production Area)では、最新技術が、高度な拡張性を保ちながら、いかに安全保障上重要な製造要件を満たすことができるかを示している。防衛産業の企業も他の産業分野と同様の課題に直面しているが、新たな地政学的環境かでは、できるだけ短い期間で生産能力を急速に高めることが求められている。この新たな展示テーマは、企業がセキュリティと品質を損なうことなく、いかにしてそれらを達成できるかに焦点を当てている。
〈パートナー国ブラジル:戦略的に重要な成長パートナー〉
今回の展示会では中南米最大の経済国であるブラジルが主役として登場。グリーンエネルギーや原材料、急成長する産業市場に至るまで、同国は大きな可能性を秘めており、ブラジルではすでに1,500社を超えるドイツ企業が活動、国内工業生産高の約10%を占めている。



