DMG森精機 豊富な受注残で増収を見込む

 DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、2025年12月期(1~12月)の連結決算を発表した。

 当期における連結業績は、売上収益5,150億円、営業利益190億円、税引前当期利益282
億円、親会社の所有者に帰属する当期利益240億円となった。

 当期の連結受注額は、5,234億円となり、前年度(2024年1~12月)比で6%増加した。四半期ベースでは第3四半期(2025年7~9月)から前年同期比でプラスに転じ、第3四半期、第4四半期の受注額は、それぞれ1,333億円(前年同期比16%増)、1,415億円(同24%増)となった。機械受注平均単価は79.6百万円(2024年度71.0百万円)へと大きく伸長した。MRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)、スペアパーツ、エンジニアリング受注額が1,259億円と前年度比同水準と堅調に推移し、MRO、スペアパーツ、エンジニアリング事業の受注構成比は24%を占める。

 地域別受注動向は、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、米州、インドが好調だった。EMEAの好調により、ドイツを含む欧州(構成比:55%)は前年度比5%増、米州(同:24%)は15%増となり、中国(同:6%)も底堅く推移した。日本(同:10%)は横ばい、中国を除くアジア(同:5%)は10%減と弱含みであった。産業別には、航空、宇宙、防衛、メディカル、電力、エネルギー関連向けの受注が堅調。さらに第4四半期(10~12月)からは、データプロセス、半導体、通信関連向けの受注が回復してきた。

 機械本体の受注残高は、2025年12月末時点で2,400億円と前年(2024年12月末:2,180億円)から増加している。この豊富な受注残高は、2026年度の増収に貢献する見込みである。2026年度の連結受注見通しは、2025年度比3%増の5,400億円を計画している。

 同社は、工程集約・自動化・DX(デジタル・トランスフォーメーション)により、顧客へより付加価値の高いソリューションを提供し生産性を向上させること、これにより環境負荷を低減させ持続可能な社会にも貢献するといった、MX(マシニング・トランスフォーメーション)を推進している。MX推進をさらに加速させ、サステナブルな社会へ貢献すると同時に、顧客とともに持続的成長を目指す。

 ちなみに同社は、2026年1月には国際環境非営利団体CDPによる「CDP2025」において、気候変動分野で2年連続となる最高評価「Aリスト企業」に認定され、さらには水セキュリティ分野でも「Aリスト企業」に認定された。また、グループ最大の生産拠点である三重県伊賀事業所では、2025年2月より国内最大級となる自家消費型太陽光発電システムで全量の発電を開始した。この取り組みに関連して、8月には事業活動に必要な電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目標にした国際環境イニシアティブである「RE100」へ正式に加盟し、今後、同社グループにおいて、再生可能エネルギー電力の割合を、2035年までに90%、2040年までに100%にすることを宣言した。    

 2026年12月期(1~12月)の業績見通しについては、同社グループでは開発、製造、販売、修理復旧の各分野での活動を通じて、さらなる企業価値の向上に努め、売上収益5,350億円、営業利益225億円、親会社の所有者に帰属する当期利益105億円、年間配当金1株当たり105円を見込んでいる。なお、為替レートは、米ドルレート150.0円、ユーロレート175.0円を想定している。
 

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